5日目 ページ6
何で怖いん？と聞いてみてもふるふると首を振って浴槽から目を逸らす。じっ、と浴槽見つめてみるが何も怖さを感じるところがない。もう一度Aを見てみれば浴槽の中にあるお湯を眺めていた。
｢…お湯が怖いん？｣
『…まえにはいったとき…すごい、あつくて』
｢あぁ…ん〜、手、貸してみ？｣
『！やっ、』
｢大丈夫。俺も一緒に入れたる。｣
『…う、ん。』
Aは俺に恐る恐る手を差し出した。優しく手を握り浴槽にぽちゃりと入れてみれば強ばっていたAの顔がふわりと緩まった。暖かい、と言って手をクルクル動かしている。
｢やろ？熱くないから大丈夫や｣
『うん。…ぱぱは？』
｢俺は体と頭洗うから先に入っとき。｣
『わかった』
Aはゆっくり足から浸かると体を沈めていき肩まで浸かった。ふわぁ、と不思議な声を上げながら浸かっている。今日の為に少し湯船の温度を下げておいて正解だった。いつもの温度だと少し熱かったかもしれない。
『…ぱぱ』
｢ん？｣
『…せなか、わたしがあらう』
｢え？いや、ええよ。ゆっくり浸かっとき？｣
『ううん。あらいたい』
｢……しゃあないなあ…。分かった。お願いするわ｣
『！うんっ』
Aは湯船から出てボディソープを手に取り泡立ててから俺の背中に手をついた。小さな手の感触が伝わり一所懸命に洗っているのが分かる。洗う手は優しく丁寧で気持ちが良かった。
『できた』
｢ん、ありがと。流すからちょっと離れてな。…あ、湯船浸かりすぎて逆上せんでな｣
『…？のぼせる、って？』
｢せやな…体が熱くなりすぎてくらくらしだしたり倒れたりするんやで｣
『ほあ…』
｢っ、ほあってなんなんw｣
流し終わった髪をかきあげてAにスペースを空けてもらい俺も湯船に浸かる。流石に2人入ると少しキツいがお湯が溢れなかったのは奇跡だと思う。いや、Aの体重が軽すぎるのか。
｢…もっと食べようなA｣
『？わたし、おやさいがすき。』
｢肉は？｣
『…ちょっと、きらい…』
｢…油っこすぎない肉から慣れてこな。｣
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Taiyo - 完結おめでとうございます！個人的にドロドロとした話はあまり好きではないのでこのお話はとても面白かったです！最後に数年後の話も入れてくれた事が嬉しかったです！ (2020年10月22日 22時) (
レス) id: 4c1ce912ec (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めっちゃくっちゃ！面白かったです！新作めっちゃ楽しみやー！！頑張ってくれよな！！応援してまーす！ (2020年10月20日 23時) (レス) id: e4ec07d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - この作品はわりと出来て間もない頃から読ませていただいていたので、初めて完結まで見守れました。家族系のほのぼのした作品が本当に大好きなので、作者様の作品がドーンと来ました！自分もほのぼの系になっちゃいますね。次回作も楽しみに待ってます！ (2020年10月20日 5時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - 重(いけど)面(白い)。 (2020年10月17日 21時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - sypさん……いくらなんでもロリコンだからって1日でq150枚はやばいですよ!!? (2020年10月7日 18時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノウィ | 作成日時：2020年9月7日 16時
