3日目 ページ4
俺の家ってマンションやと思う？残念一戸建てやねん。一人暮らしやが彼奴らがよく家に来るから一戸建ての方がええな、と判断して予め買った。まあ子供1人と成人男性1人ならまだええやろ。
｢A。お前の部屋ここな。｣
『おふとんと…つくえと…これは？』
｢あ？…あぁ、これゲーム入れな。｣
『…やっていいの？』
｢別にええよ。好きなように使い。｣
次にリビング、トイレ、お風呂、最後に俺の部屋を紹介してからリビングのソファに座らせた。テレビつけていい？と聞かれたから頷けばぴっ、とつけてクイズ番組を見ている。
｢…(子供向け番組とかアニメやないんやな)｣
『……ぱぱ、ちみもう、…これ、なに？』
｢あ？…魑魅魍魎、か？｣
『うん。』
｢魑魅魍魎って言うんは色んな怪物とか化け物を表すんやで。｣
『おばけ？』
｢そんな感じや｣
『…ぱぱ、物知りなんだね』
｢俺かてそれぐらいは分かるわ。…って夕飯作らなあかんな。｣
となったとこで気が付いてしまった。…俺は絶望的に料理が出来ない。今までスーパーで売られているサラダやらご飯やらを食べていただけなのだが子供の成長には悪い。
｢…彼奴らは…呼びたないな…あ、エミさん…いや今日仕事やな。あぁぁくっそ…｣
『……』
｢…お前、絶望的に不味い料理でも食えるか？｣
『…うん。おやさいがあるなら』
｢…頑張るわ。｣
俺は決心したように息を着くと携帯から料理のレシピアプリを開いた。慎重に、慎重に1つ1つ調べながらやろう。腕を捲り気合いを入れてから早速作り始めた。
『……サラダ、と…これは…？』
｢………｣
『…オムライス？』
｢…せや。｣
『…うん、おいしそう。』
結局形が歪な挙句に上手くできた気はしない。唯一ケチャップライスだけは上手くいっただろう。サラダの野菜を切る動作でさえも難しい。でもAは椅子に座りスプーンを握るとオムライスを1口ぱくりと食べた。
『……』
｢…｣
『…』
｢…だぁぁあ！美味くないなら言えや！｣
『…ううん。すごいおいしい。』
Aはそう言うと表情を変えずに頷いた。めっちゃ上から目線やん…とイラついていたのだがよくよく見れば少し笑顔になっている。なんや、少しは笑えるんやないか。俺は少し乱雑にAの頭を撫でた。
___○月✕日 今日から一緒に住み始めた。それに少しやが笑った。ちょっとだけ可愛かった。
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Taiyo - 完結おめでとうございます！個人的にドロドロとした話はあまり好きではないのでこのお話はとても面白かったです！最後に数年後の話も入れてくれた事が嬉しかったです！ (2020年10月22日 22時) (
レス) id: 4c1ce912ec (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めっちゃくっちゃ！面白かったです！新作めっちゃ楽しみやー！！頑張ってくれよな！！応援してまーす！ (2020年10月20日 23時) (レス) id: e4ec07d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - この作品はわりと出来て間もない頃から読ませていただいていたので、初めて完結まで見守れました。家族系のほのぼのした作品が本当に大好きなので、作者様の作品がドーンと来ました！自分もほのぼの系になっちゃいますね。次回作も楽しみに待ってます！ (2020年10月20日 5時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - 重(いけど)面(白い)。 (2020年10月17日 21時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - sypさん……いくらなんでもロリコンだからって1日でq150枚はやばいですよ!!? (2020年10月7日 18時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノウィ | 作成日時：2020年9月7日 16時
