第106話 ページ11
銀時一行を見送ってしばらく、真選組と見廻組が各々の使命の元に政府軍への攻撃を始めた。
国対警察組織、数人逆賊を捕らえるだけだったはずの騒動は、小さな戦争に発展する。
土方「なんで見廻組まで出てきやがる」
中沢「そりゃ局長は刺されて組織も存続の危機。暴れる他ないだろ」
ここまでになれば定定は自分の周りを護衛で固めるはず。
定定の護衛…幕府軍は警察組織全隊の相手で手一杯のはずだが、一体誰が。
中沢「ちっ…甘かったな読みが…!!」
大きな騒ぎになるまで気づかなかった。定定がその身を守るために何を捨て、何を採ったか。
中沢「奈落…まさか朧か、銀時…!」
天照院奈落、この幕府を傀儡とした天導衆のもつ暗殺部隊だ。定定が彼らを呼び寄せたのだとしたら、トップである朧がいないわけがない。
だとしたらこんな所で雑魚を相手にしている場合ではない。定定を持っていかれる上に銀時まで危ない。
思案している間にごうごうと空が唸り始めた。闇夜の向こうから船が舞い降りてくる。
中沢「ちっ…」
誤算を甘く見ていたようだと思わず舌打ちした。咄嗟に走り出す。
近藤「ちょ、Aちゃん!?」
中沢「すいません!」
土方「すいませんじゃ…戻れA!!」
制止の言葉に繕う余裕もなく、Aは塀に飛び上がり、天守閣を目指した。
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RIO - 小説読ませてもらっています!更新待ってます!! (2022年4月15日 0時) (レス) @page11 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
無関 - まじで面白かったです!頑張って下さい!! (2021年11月18日 21時) (レス) @page8 id: dbba37e842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗月 | 作成日時:2021年11月11日 17時