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ツアー最終日を終えて、今日はロスに帰ってきた。
今は、ただの、ホン・ジスだし。
Aだって、アンじゃくて、A。
彼女と手を繋いで、卒業式のあと、行こうと話していたカフェに行く。
「あ、ここ…」
店に入った入口で、Aが小さく呟いた。
良かった。覚えていてくれたみたい。
二人で飲み物を買って、外からは見えない席に座る。
と言っても、平日だし、お客は僕達しかいない。
「卒業式の後、来るつもりだったけど、来れなかったから。」
そう言えば、彼女は苦笑い。
「アレは、ジスが別れ話をしているとばかり…」
Aは、そう呟いて、カフェオレを口にする。
「そんなわけないでしょ？僕はプロポーズのつもりだったのに。」
そう非難する目で彼女を見て言えば、
「ジスは、もうちょっと言葉の選び方を考えたほうが良いよ。」
すまし顔で、そう反論された。
そうかな？
僕はちゃんと、言葉を選んだんだけど？
「まぁ、でも、ジスはジスだしなぁ。仕方ないか。」
そう呟く彼女は、僕を見て、笑った。
僕はAには笑っていて欲しいし、その笑顔は僕だけに向けて欲しい。
彼女と色んなお店に入ったりして、普通にデートした。
▽
夕方、彼女の手を引きながら、家に連れて行く。
「え、ジス？」
驚いている彼女をそのまま、玄関に入れる。
「ただいま〜。」
そう声をかけると、嬉しそうな母が玄関まで、出迎えに来た。
「二人とも、おかえりなさい。」
母の笑顔にAは、首を傾げつつ、
「え、はい。ただいま？」
と応えていた。
「Aちゃん、さぁ、入って入って。」
母に連れられて家に入っていくAを見て、笑う。
学生時代から付き合っているから僕達は、お互いの両親とは、顔見知りで仲が良い。
学生の時は、お家を行き来してたしね。
母にAを連れてきて！と常々言われていたんだよね。
Aのような娘が欲しかったとか。
僕はAの両親に、合鍵をもらえるくらいには、信用されてるし、仲が良いし、Aは気づいてないかもしれないけど、もう、親公認なんだよ。
「え、あ、ジス？」
廊下を振り返るAに、
「今、行くよ。」
と声をかける。
この家には、実はAの部屋が用意されてる。
知らないのは、Aだけ。
…
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ちな(プロフ) - maさん» コメント＆応援、ありがとうございます。楽しんで頂けているようで、嬉しいです。はい。がんばります。 (2022年5月20日 23時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 続編おめでとうございます。更新いつも楽しみにしてます。これからも無理せず頑張ってください。 (2022年5月20日 23時) (レス) @page4 id: 279d3df2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - やはやはさん» 応援ありがとうございます。女子視点から見たら男の子は不思議をテーマに書いてます。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2022年5月20日 22時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
やはやは - いつも読んでます！このお話のジョシュアがめちゃめちゃ好きです！！これからも楽しみにしてます。！ (2022年5月20日 21時) (レス) id: 9f94b353bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年5月20日 14時
