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本日、全ての日程をやりきった。
うん、頑張った、自分。
おめでとう。

打ち上げもそこそこにジスとホテルの部屋に戻った。

「お疲れ様」

と、ハグをしてくれるジスにハグを仕返し、

「ジスも、お疲れ様。ありがとう。」

と言う。
彼は、ステージに立つ側の人間なのに…。
今回は、ずっと私を支えて、裏方をしてくれていた。

「ふふ、面白かったよ。」

本当に嬉しそうにそう言うから、
彼にとって裏方は新鮮で面白かったのかもしれない。

部屋のテーブルには、ルーカスが用意してくれたシャンパンやワインが並んでいる。
ワインのラベルを確認しながら、ジスは、

「明日からの一週間は、どんな予定?」

と聞いてきた。
好きなワインでもあったのか、彼は話しながらも、ワインを開けている。

「あぁ、明日からはロスに戻って、ロスで休暇なの。」

いつも、ツアーの最終日が終わったら、実家に帰るから、そのことを話ながら、シャンパンを口に運ぶ。

ジスが手にしているのは赤ワイン。
よくあんな渋いのが飲めるもんだ。
お酒好きは、赤ワインを好むらしい。
私は子ども舌なのか、赤ワインを美味しいと思ったことがない。

「あ、コレ、美味しい。」

呟きながら、ワインを飲むジス。
赤ワインの美味しさがわかるなんて大人になったんだなぁと思った。

「ん?Aも飲む?」

「いや、私は赤ワインの美味しさは、わからないから。ジスが飲んでいいよ。」

そう言えば、ジスは笑った。

「飲まなきゃ、美味しさはわからないけど?」

「…わからなくて、良いよ。私の分もジスが飲んでくれるんでしょう?」

「うん、そうだね。」

何故か笑みが深くなるジス。
酔ったのかな?
ジスに限って、そんなわけないか。

「明日はロスなんだよね?」

「うん。」

「じゃあ、色々、出かけようか。」

「良いけど、ジスはバレないようにしないと…」

「多分、大丈夫じゃないかな。」

その自信はどこから?
まぁ、私もホームのほうが安心だけども。

「行きたいとこ、沢山あるんだ。」

ふふふと笑うジスは可愛い。
その手に持つのがフルボディの赤ワインじゃなければ…だけど。
本当、彼はどこで育ち方、間違えたのかな?





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ちな(プロフ) - maさん» コメント&応援、ありがとうございます。楽しんで頂けているようで、嬉しいです。はい。がんばります。 (2022年5月20日 23時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 続編おめでとうございます。更新いつも楽しみにしてます。これからも無理せず頑張ってください。 (2022年5月20日 23時) (レス) @page4 id: 279d3df2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - やはやはさん» 応援ありがとうございます。女子視点から見たら男の子は不思議をテーマに書いてます。楽しんでいただけて嬉しいです! (2022年5月20日 22時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
やはやは - いつも読んでます!このお話のジョシュアがめちゃめちゃ好きです!!これからも楽しみにしてます。! (2022年5月20日 21時) (レス) id: 9f94b353bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちな | 作成日時:2022年5月20日 14時

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