FULL MOON 5 (ページ20)

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おかえりページ20

☆

バタバタと廊下を走る音がして、FULL MOONの作業室に走り込んできた彼らは、

「「「お帰り〜。」」」

と、部屋にいたソジュンとジュノに言った。

「ただいま〜」

と元気に返すジュノ。

「ただいま」

苦笑いして、そう返すソジュン。

「あれ？ヒョンとAは？」

首を傾げるヒュニンカイに、

「レコーディング室に行ってるよ」

とソジュンは返した。

「え、帰ってきたばかりなのに？」

テヒョナの呟きに、

「早めにやっとくんだってさ」

とジュノはテーブルに、置かれたお菓子を選びながら、答えた。

「来週さ、僕達、日本に行くんだ。」

ボムギュは、そう言いながら、慣れたように椅子に座る。
ヒュニンカイは、ジュノとお菓子を選んでいるし、テヒョナも、椅子に座る。

「そーいえば、この間のVLIVE見たよ〜。」

のんびり言うテヒョナ。

「皆の連絡が凄くて、ビビッたぁ」

お菓子を口に入れ言うジュノ。

「ごめんって。まさか、それぞれが連絡してるなんて思わなかったんだよ。」

ボムギュが苦笑いして呟く。

「あぁ、それじゃなくてさ。スタバでSEVENTEEN先輩に会ったの？」

テヒョナがそう聞くと、ペットボトルを3人に渡したソジュンが、

「見かけた、だけだよ。」

と答える。

「先輩達、FULL MOONと絡みたいんでしょ？また、僕達と遊ぶ時間が減る。」

ボムギュが不貞腐れたようにそう呟く。

「それは…どうかな？」

ソジュンは、そう呟いて笑った。

「Aは、曲は知ってても、先輩達に興味なさそうだったしね〜。」

ジュノはそう言いながら、またお菓子を開けた。

「ところで、日本、どうだった？」

テヒョナがそう言うと、
ジュノとソジュンは、顔を見合わせた。

「なんか…」

「色々凄かったよ。」

ジュノとソジュンはため息をついた。

「「「え、なにが？」」」

首を傾げる3人。

「まぁ、うん。」

「ね？色々。」

二人はそう言葉を濁す。

自分達と同等くらいAがお嬢様だった事実は、言えないよね？なんて。

「来週、日本か。いいね。」

とりあえず、そうジュノは言っておいた。

Aは、来週、行くのかな？
ついて行こうかな？
なんて、二人は思ったり、思わなかったり。
でも多分、3人のうちの誰かはついて行きそうだなぁなんて漠然と思った。

…