FULL MOON 5

お休みが欲しい ページ19

☆ソジュン




ツアーから、帰韓した。
FULL MOON作業室にて。

ダダダダ、ジャーン、ジャーン。

「「お休みが欲しい！♪」」

「連休、連休♫」

「「お休みが欲しい！♪」」

「切実に連休！♬」

シウのドラムに合わせて、椅子に座りながら、手足をバタバタして叫ぶように歌うAと、ジュノ。
彼女達、成人してるんだけどな。

僕達はアイドルチームのように激しいダンスレッスンもなく、テレビや動画撮影もない。
ライブのない普段は、まったり、歌ったりして、遊んでるようなものなのにね？
でも、ツアーが終わると、必ず、コレ、オリジナルお休みが欲しいSongを誰からともなく歌いだし、休みが欲しいとアピールをする。

「あ〜、分かった分かった。」

マネさんは苦笑いして呟く。

「「「やったぁ！」」」

マネさんの呟きにハイタッチする二人と両手をあげるシウ。
シウ、お前もか…。

「期間は？」

「一日、二日とか言わないよね？」

Aとジュノの言葉にマネさんは、にやりと笑い、指を一本立てる。

「一週間」

そう言ったマネさんに小躍りしているジュノ。

「ジュノ、喜びの舞い」

ポツリと呟いたA

「「「ぶはっ」」」

僕とシウとマネさんは吹き出した。
吹き出した僕達を、不思議そうに見るA。
いや、君のせいだから。

「いつから〜？」

ジュノがマネさんに聞くと、

「来週」

と、マネさんは答える。

「え、どうしよ？どこ行く？」

スマホ片手にジュノはワクワクしている。
シウもスマホを、取り出して、いじっている。

「お前らまだ勤務中だよ？」

マネさんはため息をつき、呟いた。
いつも、FULL MOONの勤務中は、こんなもんでしょ？



▽


Aが退勤してから。

「休暇、Aは、どうするって？」

「渡日するかもって言ってた。」

僕の質問に答えたのは、ジュノだった。

「一週間なら、まぁ、そんなとこか。」

シウが呟く。

「ジミニヒョンとVヒョンに食事に誘われてるんだけど…？」

「あ、俺も。」

と答えるシウに

「え、誘われてない。」

眉を寄せるジュノ。

「ヒョン達、SEVENTEENと仲が良いよね？」

僕の言葉に、シウはため息をつく。

「面倒くさそうだから、休暇明けにしよう。」

シウはそう言って、髪をかきあげた。

「とりま、ソレはヒョン達に頼んだ。」

ジュノはそう言うと、立ち上がり、

「おっ先〜」

と、部屋を出ていった。
いつもの如く、ジュノは元気だよね？





…

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