熱愛報道の裏側 ページ15
☆
「あぁ、なんてこと。」
私がパソコンの画面を見つめながらそう言うと、
「仕方ないじゃん、仕事だよ。」
と、RIOは私をバックハグして言う。
「え、コレあっちで凄いことになってるんじゃない?」
私がそう呟くと画面を覗き込んだRIOは愉快そうに笑った。
「あはは。あっちも、こっちも、ファンが叫んでる。」
「ちょ、笑い事じゃないよ」
「ん〜、でも、事務所の狙い通りでしょ?」
「うぅん?そうなの?」
私の頭をポンポンと叩いたRIOは、
「騙されたのは誰だ?」
ふふふと笑いながら言った。
私?私もなの?
「って言うか、仕事できない人続出って、Aえげつないな。」
RIOの言葉に、どうしてこうなった?と考える。
「明日、解禁だっけ?」
私の質問にRIOは、
「そうそう、結婚情報誌ゼ○シィ。あの指輪結構問い合わせ来てるらしいよ。」
そう答える。
「結婚情報誌の、結婚のお相手がRIOってどうなの?」
「なんか、お互い事務所はノリノリらしいよ。」
RIOの言葉にため息をついた。
おかしいと思ったんだ。
"仕事を見つけてくる"ってマネオンニは言ったのに、"ディズニーで遊んでおいで"って、ペアチケットくれたし。
コレ可愛いでしょ?って強制的に指輪つけるように言われるし。
「RIOは知ってたんでしょう?」
私がそう言うと、RIOはニコリと笑った。
「たまには、可愛い妹と一緒に、仕事したいじゃん。せっかく同じ業界にいるんだし。」
「お兄ちゃんは相変わらず、いい性格してる。」
私がそう言うと、RIO、お兄ちゃんは、嬉しそうに笑った。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年9月2日 22時