【 銀魂 】 乙女ゲームの末路 .

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学校の授業も終わり、放課後。
１日過ごして気付いた事がある。


それはまず、沖田総悟が幼馴染みである事。
このことから元々の乙ゲーと設定は変わらない事が分かった。

だから、
坂田銀時は同じ委員会。
高杉晋助は小さい頃遊んでた。
土方十四郎は沖田と同様。



一応、シナリオ通りではある展開なんだ。







「……例外を除けば、」







神威くん……。
どうしても、彼の存在だけが分からない。

バグったという事は
何だかんだで理解したつもりだ。



でも彼は、それを伝える為だけの存在なのか。

ゲーム内では彼も攻略できた。




それなら───






「なーに、考えてんだ、Aちゃん」

「っ…！？」



「……話し掛けただけでそんな驚くか？フツー」







考え込んでいたせいで周りが見えてなかった。
とんとん、と肩を叩かれ思わず肩を揺らしてしまう。

そんな私を見て、頬をかく彼は、
攻略キャラの坂田銀時。








「ごめんごめんっ、考え事しててさ！」

「ふーーん、ならいいけど。
……もしかして神威の事とか？」


「……っなんでさ？」

「だって、神威と屋上行くの見たからよ」







"告白でもされたかと、"
と笑顔を浮かべて言う彼に

ぶんぶん首を振って否定すると
あやしー。と含み笑いを浮かべる。









「ほんとに、それはないよ。」

「そ、なら良かった。

人の心って奪われたら奪い返すの大変だからな」




「へ……、」

「Aちゃんに傷、付けたくねーし」








へらへらと笑う彼は、
確か、一番攻略が難しかった。

内面が読めないんだ。
全く。





だからこそ、

このバグった世界の中で怖い存在かもしれない。








「俺さ、」

「………っ」



「人が泣く姿とか、絶望的な顔とか
結構好き………なんて、

言ったらAちゃんどう思う？」








"特に好きな人の顔とか"









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