猫じゃらし9. ページ9
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「銀時………」
『………馬鹿じゃねーの』
彼女がなかなか部屋から出て来ないと思ったら
机に突っ伏して寝ていた。
冬ってわけでもないが、まだ春になったばかりで
寒さは体に響く。
そんな彼女に小さな体をどうにか使って
椅子にかけていた上着を引っ張って掛けてあげた。
『油断も隙もない…』
なんて呆れた表情を浮かべていると
彼女の頬を涙が伝った。
それは悲しみに満ちた表情で
蚊のように小さな声に俺は彼女の涙を舐めた。
「……かあ、さん…………っ」
『……………。』
「………っ置いてかない…で………。」
魘される彼女にそっと近付いた。
近くで丸まって彼女に擦り寄る。
そんな俺の行動に彼女は小さく微笑んだ。
『(……今だけ、今だけだ)』
こうして彼女に近付けるのも猫である今だけ。
たった数日しか彼女と暮らしていないのに
俺は情が移ったように干渉していた。
『A…………。』
彼女にとって俺は『猫』
それ以上でもそれ以下でも無い。
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ネコのぬいぐるみ(プロフ) - 読みました!!感動して、涙が止まりませんでした!!これからも、頑張ってください!! (2017年4月6日 17時) (レス) id: b06d6e0d42 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 小説読みました!とても良かったです!深夜に読みましたが気づくと涙が、、。これからも頑張って下さい! (2017年2月2日 0時) (レス) id: e0d7959d25 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 悲しい?結末だったので、すごく泣いて悲しみました。 「アルタナの姫」も、頑張ってください。 (2017年1月13日 15時) (レス) id: 1d7eb862f1 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - k yoshiさん» コメントありがとうございます。お陰様で完結しました笑 自己満で短編でしたがそう言って貰えて良かったです笑 最後の言葉の後は読者様の想像にお任せです笑 最後までお付き合い頂き本当に有難うございました! (2017年1月12日 23時) (レス) id: 711c1a1f1e (このIDを非表示/違反報告)
k yoshi(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!最終的にカップル?かな…?それとも、隣にいるだけで俺は…かな?どっちにせよ、とてもキュンキュンしました!ありがとうございました! (2017年1月12日 7時) (レス) id: 0ad4ea7653 (このIDを非表示/違反報告)
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