親友2 (ページ49)

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ジェイside

「ヒョン、あの時…

あの時のAに何があったんですか」

「そっかー、みんなは知らないのか

今だから言えることなんだけどな

Aは、

優等生のような練習生だった

誰よりも練習して

誰よりも成長して

新人育成チームの中では誰もが

Aに期待して

Aを応援していた

ただ、

あの若さでデビュー組に入り

センター候補になると言うことは

僻みの対象でもあった

Aを僻んだ他の練習生達は

どんな手を使ってでも

Aを引きずり下ろそうとした

そして、

仲良くしていた男の子、

ジョンウォンとの写真を

事務所に送りつけられた。

ただ、

事務所的にも

デビュー組にも入っている期待の新人を普通に辞めさせるわけにもいかなかった。

Aとジョンウォンの関係は

事務所内でも黙認されていた

2人が誰よりも練習し互いに成長していたから

送られた写真にも

絶対的に恋人関係と決定づけるようなものはなかった

だから

事務所はAに

ジョンウォンと距離を置くように命じた。

それからAは

ジョンウォンより先に練習室にきて

ジョンウォンより遅くまで練習し、

連絡を極力避けるために

ひたすら練習に時間を費やした

事務所も嫌がらせをする練習生をクビにしていった

それでも、

他の練習生による僻みは消えず

膨らむばかりだった。

そして、

Aとジョンウォンを引き離すしかない。

事務所としてはどちらを失っても痛手ではあったが、

どうしようもなく

ジョンウォンを退所させることが決まった。

ただそれで終わりではなかった。

その噂を聞いた練習生達は

「お前のせいでジョンウォンが退所だってさ」

と、Aを脅し、

ついにAは

事務所に

「辞めさせて下さい。お願いします。」

と頭を下げにきた。

泣き疲れた様子のAに

どう説得しても無駄だった

Aは写真をジョンウォンとの写真を撮った練習生達に

"写真を全て消したら自分が出て行く"

と約束していたからだった。

そして、

Aは退社。

事務所はこんなに育て上げた人材を他でデビューさせるわけにもいかず、

契約金を帳消しにする

代わりに

移籍を禁じた。

「何も知らないジョンウォンも

Aがいなくなってからは

デビュー組にも入れずで

事務所を移籍したけどな

結局また2人は一緒にいるんだな笑」