3 JK side ページ3
JK「くっそ…
俺が忘れ物したの分かってるならさっき届けてくれれば良かったのに」
俺はジミニヒョンをおいて1人美術室に向かっていた
相変わらずマイペースなやつだな
まぁ、そこがあいつらしいんだけど
ーガラガラっ
JK「でも、俺美術室なんかに忘れ物あったか？」
そう呟いて自分の足からパッと美術室に視線を変えると
JK「っ…こ、これは！」
美術室に１つのキャンバスが置き去りにされていた。
俺はキャンバスに駆け寄り両手でそれを持ち上げた。
あいつ…俺と話してる間ずっとこれを書いてたのか
JK「……俺だ」
そうそこにはキャンバスいっぱいに書かれた俺がいた。
JK「…俺、あいつと喋ってる時こんな顔してたのか」
キャンバスの中の俺は屈託のない笑顔で笑いかけていた。
友達が少ないやつだなんて思えないほどに
そしてキャンバスの横に１つの手紙があった
《ジョングクへ》
そんな書き出しだった
《卒業おめでとう。あ、私もか
とにかくお互い卒業できて良かったな。
こんな何考えているか分かんない奴と
仲良くしてくれてありがとな
あと、お前は自然体が一番美人だ。
新しい環境でも私といたように自然体でいれば
友達なんてすぐできるだろう
それから…》
《私は一目見た時からお前が好きだったようだ》
それを見た瞬間
JK「Aっ！！」
キャンバスを抱えて全力疾走し校門を出ると
JM「あれ？グク、どうし…」
JK「いいから車に乗せて！どうせ免許持ってるんでしょ！」
JM「どうせってなに！持ってるけども！」
あいつが自転車なのを思い出し、校門で待っていたジミニヒョンの車に乗った
そしてしばらくすると見えてきたゆるゆると自転車を漕ぐあいつ
俺は車の窓から身を乗り出し
JK「A！！」
「ジョングク」
JK「なんだよあれ！！」
「何って…別に要らなかった捨てていい」
JK「何でそんなこと言うんだよ！！」
「何を怒って…」
JK「俺もお前が好きだ！！A！！
あの絵見て気づいた…お前以外にあんな風に笑ったことない！！
お前の言う通り俺は自然体が一番美人かも！」
ーギュ
JK「うわっ」
自転車を投げ車の窓からはみ出た俺を抱きしめたあいつの顔は今まで見たことないくらい可愛かった
END
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作者名：。イル。2 | 作成日時：2019年6月17日 1時
