2 JK side ページ2
そんな俺の偏見を崩したのはA自身だった。
高校2年の時俺らは同じクラスだった。
その時友達も少ない俺は暇すぎて
休み時間にうとうとしながら空の景色を眺めていると
「ねぇ、君。私の絵のモデルになってくれない?」
JK「えっ…?お、おれ?」
「ねぇ、君暇でしょ?帰宅部のようだし。友達も少ないよね?」
JK「は、は?帰宅部は合ってるけど!友達が少ないは余計だろ!?」
「否定はしないってことは暇だよね?放課後美術室で待ってるから」
そう言って俺の席から離れようとするあいつを俺は引き止めて
JK「ちょっ、ちょっと待って!帰宅部のやつも友達が少ないやつも周りにはいっぱいいるのになんで俺…?」
「あんたの顔がいいから」
そう即答し俺の顔を気だるげに指差すとそそくさと席に戻って行った
JK「やっぱ…変わってるわぁ…」
なんて思いながらも顔が良いと言われたらお世辞でも嬉しいもので放課後の俺の足は気がついたら美術室に向かっていた
ーコンコン
JK「あのぉ…」
「………ーサッサッ」
JK「Aさん?」
集中してるみたいだから
無理に話しかけないほうが良いと思いあいつの絵を見ながら見学しようとAの後ろに立つと
JK「うわっ…すげぇ……」
そのに広がっていたのは青々しい草原で力強くも、どこか儚げな草の揺らぎを見事なまでに表現していた
あいつが本当に天才だってことを改めて知って、思わず耳元で囁いてしまった
なんたってこいつの絵を間近で見るのはこれが初めてだったから
するとあいつはその声で俺に気がついたようで
「あ、ジョングク君か。来てたんだな」
JK「あ、あぁ……ってか!すげぇな!!なんだこれなんか分かんないけどこうバァッと来た」
「ふふっ、君は語彙力というものが欠けているようだ」
その日を境に俺はあいつの絵を見に行くために美術室に通うようになり俺たちはすぐに友達になった
JK「そういえば俺モデルなんだよね?こう…ポーズとか要らないの?」
なんて言ってマッチョポーズをすると
私「ジョングクは自然体が一番美人だよ」
なんて笑って筆を進めるあいつを見るのは友達である俺にだけという特別感が嬉しかった
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作者名:。イル。2 | 作成日時:2019年6月17日 1時