子が母に似るとは限らない ページ9
駅で待つこと数分、改札の向こう側でそれらしき姿を見つけた。
あれだ、間違いない。そう確信して母を呼ぶ。
「母さん、こっち」
母「A〜！いやぁ、久しぶりだね。アンタ、ぜんっぜん連絡寄越さないし帰っても来やしない！だから、こうして来てみれば……」
母はそこで言葉を止め、私の隣に立つ神谷さんに視線を向ける。
それはもう、まじまじと全身をくまなく。
そしていい笑顔で私の方を振り向いた。
母「アンタいい男掴まえたじゃない」
「………は？」
母「うんうん」
いやいやいや、母よ待ってくれ。
いい男？誰が？神谷さんが？
それより神谷さんは何で照れてんの。
「待って、母さん。なん…」
神谷「初めまして、神谷浩史と申します」
わざとらしく私の言葉に被る。
そして、
神谷「Aとお付き合いさせて戴いております」
普段であれば絶対に呼ばないであろう私の名前を出した。
驚きからなのか、恥ずかしさからなのか、私の心臓は分かりやすいほどに大きく脈打つ。
不意打ちはあんまりだ。周りからはミヤと呼ばれてて名前なんて滅多に呼ばれないのに突然のソレは驚くし対応しきれない。
しかも約1週間、私はこれに耐えなければならない。
……やっていけるだろうか。
「不安しかない……」
私は2人に聞かれないように小さく呟いた。
ワケあり？ side:Kamiya H.→←おめでとう、そして＿＿
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恋ネコ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしてます！！ (2016年12月16日 18時) (
レス) id: 38ba8439dc (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - おっ、おっ、なんだか面白くなってきましたね。おっ。頑張ってください！応援してますんでっ！ (2016年12月8日 18時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2016年11月21日 21時) (レス) id: 4d52058f41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悲しみを好むリンドウの花 | 作成日時：2016年11月6日 15時
