すみませんとありがとう ページ11
東雲くんからの電話に出るために、人の少ないところに移動する。
｢…もしもし｣
『すみません、先輩。ちょっと厄介なことになりまして』
｢な、何？｣
声の調子からも伝わる困惑にこちらまでもが狼狽えそうになる。
その後、ぽつぽつと話された事情に思わず溜め息が洩れた。
確かに厄介事だ。どうしてこういうことばかり起きるのか。
でも、
｢それはまぁ、仕方ないって。それはこっちで対処するから｣
『ほんとすいません』
｢大丈夫。その内起きるかなって想定はしてたんだし｣
それから、また繰り出された“すみません”に苦笑する。
｢はいはい、そこは“ありがとう“なんじゃない？｣
『あ…ありがとうございます。それでは、お願いしますね』
ぎこちない“ありがとう”に思わず笑い声が出そうになったけどなんこた持ちこたえる。
すぐに謝る癖は、学生の頃から変わってない。
それもこれも、あの人の影響なのかな。だったら申し訳ないな…
通話を終えて母と神谷さんが待つ所へと戻った。
続く
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恋ネコ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしてます！！ (2016年12月16日 18時) (
レス) id: 38ba8439dc (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - おっ、おっ、なんだか面白くなってきましたね。おっ。頑張ってください！応援してますんでっ！ (2016年12月8日 18時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2016年11月21日 21時) (レス) id: 4d52058f41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悲しみを好むリンドウの花 | 作成日時：2016年11月6日 15時
