5 side.Phoenix ページ5
……あぁ、なるほど。あれは聴取の紙たったんだ。
そう思いつつ、質問に答えてあげる。
「ヴェルに…ヴェルドラに会いに来たんだ。」
そういうと、すごく驚いた様子の彼
「うぇ、ヴェルドラ様にっすか?どうして?」
何故か、と問われて不思議に思う。友と会うのに理由が必要なのだろうか
「…?友達に会いに来ただけさ。」
「友達…っすか?…分かりました。じゃあ次っす。なんでさっきの男の手は燃えてたんすか?」
なんて答えるべきか、少し悩む。まあ、悩んでもいい考えなんて浮かばないし、正直に言うしかないんだけれど
「彼、しつこかったからさ。精霊達が怒って燃やしちゃったんだよ」
笑いながらそう告げると、何故か真剣な表情で僕を見るホブゴブリン。
「あの、名前を教えて貰ってもいいっすか?」
「ん?いいよ。A・フェルーラって言うんだ。Aでいいよ」
「……Aさん、さっきの事反省とかして無いっすよね?いや、もちろん相手が悪かったのは分かってるんすけど、テンペストに騒ぎを持ち込むような人は入れることが出来なくて…。暴力とか、ダメなんすよ!」
あたふたしながら言うホブゴブリン。僕はその言葉に、とても驚いた。だって、魔物みたいなものだよ?僕も、君も。殺さなかっただけ優しいのにね。
「魔物なのに、暴力がダメだって言うんだね。不思議だなぁ。それもこれも、君たちの主が決めのかな?面白いな」
…うぅん、どうすれば入れてもらえるのだろう。入れないのは困る。すごく困る。なにせヴェルに会えない。それは嫌だ。僕がそうして考え込んでいたからか、彼の声が上手く聞こえていなかったらしい
「…さん。Aさん!聞いてるっすか?ちゃんともうしないって約束するならいいっすよ!もちろん、破ったら即出ていって貰うっすけどね!」
「…入っていいの?わかった、ちゃんと約束は守るよ。」
そう言って、精霊達にも手を出さないように言い聞かせる。ずっと渋っていた精霊達だったけれど、どうせ誰も僕を傷つけられないから。という一言で、渋々納得したらしい。ふと思い出して、ダメ元で尋ねる。
「ホブゴブリンさん、ヴェルドラがどこにいるか知らない?」
「あ、ゴブタでいいっすよ!今どこにいるか分からないっすけど、リムル様に聞けばわかると思うっす!」
幸先がいいな。と思うと同時に、ネームドモンスターであったことに驚いた。いや、知力が高かったしそんなものなのかも、と思い直す
さて、リムルとは例の王の名前かな
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ガロン - 最高です‼️ (2023年4月5日 0時) (レス) @page26 id: d75d0c6ddf (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - こういう系まじでほんっとにめちゃめちゃ大好きです、、よければ更新待ってます!! (2022年3月31日 9時) (レス) @page26 id: 44246302dc (このIDを非表示/違反報告)
トイレットペーパー(プロフ) - 更新待ってます!! (2020年5月18日 18時) (レス) id: 398094e875 (このIDを非表示/違反報告)
神弥(プロフ) - リクエストなんですけども、リムル様とどちらが強いかって言うのをエキシビションマッチ的な感じでやって欲しいです! (2019年2月13日 6時) (レス) id: 95804e6d35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - スッゴい面白いです!何です!?このイケメン(美少女?)もうはまりました。続きもお願いします! (2018年12月27日 0時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゃこ | 作成日時:2018年5月2日 2時