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やっと、やっと会える…!

Aは今、喜びに満ちていた。
絶大で圧倒的なその力と存在で、彼は待つという行為とは程遠い存在である。が故に、目覚めてから半日も経っていないこの時が永遠のように感じられたのであろう。

寝起きの体に鞭を打ち長い距離を飛行し(といっても時間的には僅かなのだが)、彼ほどの上位存在となるとそうそうする機会のない"並ぶ"という行為で時間を浪費し、挙句に絡まれ呼び出され、ただ友に会いたいだけなのに沢山の人を介さなければならない。その事は彼に多大なストレスを与えていたのかもしれない。

時間的にはコンマ1秒にも満たない念話を終えたリムルがAに微笑んだ。

「今呼んだからさ!すぐ来るって言ってたし、ここで待っててね!じゃ、俺行くから!」

「ん、ありがと」

ん…?ここで待つの?サイズ的に入れないんじゃ…?

という疑問を口に出せないまま、手を上げて去ろうとするリムルに微笑むA。見るものを魅了し崇拝したくなるその笑みは犯罪級である。



バンッ!!!!

扉が豪快な音を立て壊れた。

「あ、やべ…」

「…え?」

かと思うと、何者かが入ってきた。
ヴェルドラとそっくりの妖気を纏う褐色の偉丈夫に、Aは驚き固まっている。そして内心荒ぶっていた。妖気の制御なんて何億年経とうと出来ないと思われたヴェルドラにそっくりな妖気を纏う人型の魔人が現れたので無理もない。

もしかしてヴェルドラ?人?え?…え?

「む、A!久しぶりではないか!」

「本当にヴェルドラ…?ヴェルドラなのかい?」

「うむ!!リムルの元で魔力制御を学んでな!身体まで貰ったのだ!この通り、かっこいいであろう?それよりA、ヴェルドラとは少々他人行儀でないか?昔のようにヴェル、と呼んでいいのだぞ?」

そう言って豪快に笑う姿は彼そのもので。
少々キャラが変わってしまったように感じるものの、そんなのはAにとっては些細なことであり、別段気にするようなことではない。彼が彼であるだけで、…。本当にそれだけでいいのである。

「ヴェル、ヴェル…!本当に久しぶりだね…!」

「うむ、我も久しぶりに会えて嬉しいぞ!」

そう言って笑い合った。

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ガロン - 最高です‼️ (2023年4月5日 0時) (レス) @page26 id: d75d0c6ddf (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - こういう系まじでほんっとにめちゃめちゃ大好きです、、よければ更新待ってます!! (2022年3月31日 9時) (レス) @page26 id: 44246302dc (このIDを非表示/違反報告)
トイレットペーパー(プロフ) - 更新待ってます!! (2020年5月18日 18時) (レス) id: 398094e875 (このIDを非表示/違反報告)
神弥(プロフ) - リクエストなんですけども、リムル様とどちらが強いかって言うのをエキシビションマッチ的な感じでやって欲しいです! (2019年2月13日 6時) (レス) id: 95804e6d35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - スッゴい面白いです!何です!?このイケメン(美少女?)もうはまりました。続きもお願いします! (2018年12月27日 0時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゃこ | 作成日時:2018年5月2日 2時

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