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あやかside
涼介くんの言葉が
マンションに向かうまで
何度も何度も頭をリピートする。
みんなが優しくしてくれたから
何も感じなかったけど
生きてる世界が違うんだよね。
ガチャ
あやか「なんか久しぶり...な感じだな___」
久しぶりの自分のマンションは
知らない家に入ったようなそんな感覚。
フワ...
あやか「イヤ...ッ」
リビングのドアを開けると
香ってきたのは亮の香水の匂いだった。
鮮明に蘇ってくる記憶。
あやか「ここにも...居られないや_____」
ひとまず...
外に出よう。
マンションのエントランスを出ると
男の人が話しかけてきた。
宏光「あれ?あやかちゃん?」
あやか「へ?」
宏光「俺だよ俺!北山!」
あやか「...んと_____あ...あの時の」
宏光「あ!思い出してくれた?」
あやか「はい」
宏光「どうしたの?こんな所で。誰かと一緒なの?」
あやか「いえ...」
宏光「俺ちょうど薮に用事があって家に行くとこだったんだけど一緒に行く?」
あやか「...私はもうあそこに行かないです」
私の言葉を聞いて
すごく戸惑った表情に...
いきなりこんなこと言われてビックリするよね。
宏光「そっか...じゃあ俺に少し付き合ってよ。」
あやか「へ...ちょ_____」
宏光「いいじゃん!息抜き息抜き〜〜」
そう言って私の手を引いて
歩き出す北山さん。
あやか「でも...宏太くんに用事って___」
宏光「元気の無い女の子おいて行けないっしょ。なんか訳ありっぽいしさ、薮達の大事な子ってこと分かってるから。」
北山さんに手を引かれて
連れていかれたのは
近所にある公演だった。
宏光「俺さ〜...最近ずっと」
あやか「え?」
宏光「ブランコ乗りたかったんだよね!」
あやか「ブランコですか?」
宏光「そうそう(笑)ブランコめっちゃ楽しくない?」
あやか「はい...」
宏光「ほらほら!あやかちゃんも!俺が押してあげるから!」
そう言って私をブランコに
座らせると北山さんは
勢いよくブランコを押してきた。
あやか「ちょ...ちょっと待ってください!早いです!」
宏光「え?(笑)こんなのまだまだだよ〜(笑)」
あやか「怖いです!...キャッ」
宏光「フフッ___もっと押しちゃお〜!しっかり掴まっててね!」
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chikuwafam(プロフ) - ちゅっころさん コメントありがとうございます!コツコツ更新していきますので是非今後もご愛読頂けますと嬉しいです♪ (2022年2月28日 20時) (レス) @page22 id: 44c87cdc4b (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっころ(プロフ) - 続き気になります!! (2022年2月27日 12時) (レス) @page30 id: 68b82341ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chikuwafam | 作成日時:2022年2月12日 22時