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第四話 ページ7

小学校6年 9月


この頃私は悩みがある

いや、別にクラスでぼっち、とかじゃなくて全然個人的な問題なんだけど



中学受験のことを皆に言えてない!





もうそろそろ学校休んだりしてる子もいて

流石の私も危機感




だから麻衣子と真奈美の誕生日会で最後にしたいんだよね

パーティーを





でもなかなかいえない

沈んだ顔を見たくなくて




でもハロウィンが近付くからそれまでに言わないと……

私は誰もいない家で一人

大きくため息をついた








.







「ハッピーバースデー!麻衣子真奈美!」

今日は9月20日

二人の誕生日




今日私は言います!

受験のこと

ハロウィンのこと



その後も続々と集まり今や私を含めて7人になった仲間に









いつもながら私が司会

これがまだ楽かな


勝手にアドリブで発表できるし




時計が帰宅時間の10分前を指す

私は大きく深呼吸をして


「みんな、ちょい聞いて」


いつも通りにしたと思ったのに

何かを察したのかみんながゲームの手を止めた


「あのね、私Aは、、、中学受験をします!

だからハロウィンパーティー今年出来ないんだ、ごめん、」




頭を下げる

皆呆れたかな

ショック?




「受験頑張れ!」

「へ?」

思わず声が酷いことに……

真奈美優しっ……

「ってか今は大丈夫なん?」麻衣子

「もう結菜とか休んでるしな」幸恵

「受験いつ?」美樹

「よくわかんないけど頑張れ!」みなみ

「大丈夫大丈夫〜」花

「みんなぁぁぁ」

思わず、ね


「じゃあさ、受験おわったら遊ぼ!」

麻衣子の前向きに救われた



やっぱり仲間っていいな

温かい




「よーし!6時だよ〜」

「ちぇー帰りたくない」


またねー!

そう叫んだみんなをしばらく眺めていた



大好き

そしてありがと





このときの私は知らなかったんだ


二人に起こっていたことを







.

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作者名:ブラックホール | 作成日時:2017年8月21日 15時

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