【 Free！】君との時間

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なんだかんだ喋りながら、寝室に行った。

Aの寝室は、和室。
いつも布団を敷いている。
今日は偶然畳んであるみたいだ。

早速畳で気持ちよさそうに寝転んでいるが
一応聞いておく。


「布団敷く？」

「畳がいい。」


Aは、横に置いてある夏用の掛け布団を引き寄せて腰まで掛けた。
でも僕は入れてくれない。


「ちょっと、僕も入れてよ」

「この布団小さいから入らないよ」

「なら、こうする」


そう言って、彼女を抱き寄せて布団に一緒に入った。



「ちょっと、何で」

「せっかくのチャンスなんだから。簡単に逃すわけにはいかないでしょ？」

「離して、暑い。」

「それは照れて赤くなってるからじゃない？」

「なっ！違う！」

「ほら、真っ赤。」




照れて背中を向けられてしまった。


でもそんな所も愛おしく思うのは、
彼女に惚れているから。

あまり表情は顔に出さないし、
不器用で少し冷たい所はあるけど、

本当はとても可愛くて、優しい彼女。

少し郁弥にも似ているから、
僕も気にかけてしまう。

だけど、その理由だけじゃない。


Aのことを、本当に大切に思っているから。
これには、本当に自信がある。

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