小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ6)

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見覚えのあるページ6

マクゴナガル先生の話が終わると

ブロンドの少年はいきなりハリーに突っかかってきた

　「本当なんだ、汽車で聞いた話。ハリー・ポッターがホグワーツに来たって」

その言葉に、生徒たちはざわめく

ブロンド少年は自分の周りの男の子の説明をし、ハリーに近づく

　「僕はマルフォイ…ドラコ・マルフォイだ」

　「プッ…」

ドラコの名前を聞き、ロンはつい笑ってしまう

ドラコは怒ってロンに話しかける

　「キミの名前は聞くまでもないね…赤毛に、お下がりのローブ…ウィーズリーの家の子だろう」

ロンはその言葉に少し下を見る

　「魔法族にも家柄がいいのと、そうでないのとがいるんだ…付き合う友達は選んだほうがいいよ。君もね」

　『え、私？』

　「マーフィーの家のお嬢さんだろ、父が仲良くしてる家でね。銀髪の女の子が入学するからと、父から話を聞いている」

Aは、ドラコのことを何にも聞かされていなかったので、ポカンとする

が、ドラコは何も気にしない

　「僕が教えてあげよう」

ハリーに向かって差し出された手。

ハリーはその手を見て

　「いいよ、友達なら自分で選べる」

　「っ…君は！」

　『え、んー…家柄とか関係なくいろんな人と仲良くなりたいな』

ふにゃりと笑ったA

ドラコは少しほほを染めて固まる

マクゴナガル先生が彼の肩をたたき、ドラコは元の場所へ戻っていく

　「準備ができました、来なさい」

先生に続いて、1年生は広間に入っていく

上級生はその様子を興味深そうに見ている

先生方の机の前で止まり、ダンブルドアの注意事項を聞く

　「暗黒の森は立ち入り禁止じゃ、生徒は決して入ってはならぬ。そして管理人のMr.フィルチからも注意事項がある。右側の3階の廊下には近寄らぬこと。そこには恐ろしい苦しみと死が待っている。以上だ」

生徒たちは少し怖がっている

少し気になるけど、怖いから行けないなと、Aは口を尖らせた

ダンブルドアが席に着くと、組み分けが始まった

その間、Aは大広間をきょろきょろと見まわす

ニコニコしながら上級生のほうを見て、先生方の机を振り返ると

Aの瞳は、ある一点で止まった

見覚えのある、真っ黒な服と大きな体

相手もAに気づいたようで、お互い見つめあったまま固まる

　「A・マーフィー」

　『！！？』

Aは自分の名前が呼ばれてようやく現実に戻ってきた