小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ32)

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好奇心ページ32

Aは朝食をとるために大広間へ向かう

そこにはもうすでにハリーとロンがいた

　『メリークリスマス！』

　「メリークリスマスA！箒の手入れセットをありがとう！」

　『こちらこそ！素敵なブックカバーをありがとう！』

3人は楽しくおしゃべりをする

と、Aの視界にドラコの姿が映った

ドラコはニヤリと笑い、ネクタイを触る

そこにはAの贈ったネクタイピンがきらりと輝いていた

Aも負けじとポケットから懐中時計を取り出すと、ドラコは満足げに笑い、食事をとり始める

　「A、その髪留め綺麗だね」

　『ありがとう！クリスマスプレゼントでもらったの！』

嬉しそうに笑うA

誰からもらったのかというのは、なんとなく伏せることにした

Aがチラリと教員席を見ると、

いつもと変わらず真っ黒なスネイプが、ちょうど食事の席に着くところだった

横目で見ていると、スネイプと視線が合った。

Aは照れたように少し笑う

スネイプはいつもの仏頂面のまま、少しだけうなづいた

彼が髪留めのことに気づいたのかどうかはわからないが

Aは心が温かくなるのを感じた

と、Aはハリーに肩をたたかれる

　『ん？なぁに？』

　「僕、クリスマスプレゼントに透明マントをもらったんだ」

　『えっ！それ本当！？』

大きな声で言ってはいけないことな気がして

Aは少し声を落として言う

　「僕、このマントを使って閲覧禁止の棚に行こうと思うんだ！」

　「勇気あるよな、でもこの方法しかないと思うんだ」

　『いいアイデアだと思うわ！でも、バレないように気を付けて？』

少し心配そうに目尻を下げるA

ハリーは笑顔で“大丈夫“という

ハリーはその夜

“大丈夫”といったにもかかわらず、フィルチに見つかりかけた

　『もう！見つからなかったのは運がよかったんだからね！』

　「わかってるよ…うかつだった」

　「でも本当にすごいんだな透明マントって！」

ロンは“何でもできるぜ！”と目を輝かせている

何でもできるのはいいが、その結果先生方に怒られることになってしまっては元も子も無いと

Aは肩をすくめる

だが、彼らの好奇心は止むことはないのだろうと

なんとなくわかってるA

あきれた風にしながらも

どこか楽しそうに、二人の話を聞いた。