小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ31)

今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:38,616 hit

クリスマスページ31

Aが目を覚ますと、ベッドの下はたくさんのプレゼントが置かれていた

自分にこんなに友達がいただろうかとAは目を点にする

よく見てみると、匿名のプレゼントが多い。

少し怖くなって開けることをやめ、それらのプレゼントを端によける。

ハリーやロン、ハーマイオニーのプレゼントを開け

フレッド、ジョージ、ウッドからもプレゼントが来ていることにAは喜んだ

一通りプレゼントに目を通す

あと開けていないのは二つだけで、Aは誰からだろうと手に取る

一つはドラコからのもので、高そうなオーラが出ている

そしてもう一つには、クリスマスカードに短い文と共に

“S.S.”とイニシャルが書いてあった

そのイニシャルに心臓が早くなり始めるのを感じたAは、ドラコのプレゼントを開けた

中身はきれいな懐中時計で、アンティークのようだった

　『うわぁ…綺麗』

ついその時計を見つめ、ローブのポケットに入れる

大事に使おうと決心し、Aはいよいよ最後の包みに手をかける

綺麗に包装紙を開ける

ドキドキと心臓がうるさく、手が震えた

中に入っていたのはきれいな髪留め

銀髪であるAの髪に映えるようにか青いサファイアがついている

息をするのも忘れ、その髪留めを見つめた

鏡を見て自分の髪に早速それをつける

クリスマスカードをちゃんと読んでいなかったことに気づき、カードを手に取る

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　メリー・クリスマス

　休暇の間、暇になったら遊びに来るといい

　紅茶を淹れてまっている

　 from. S.S.

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そのカードに、Aは笑みをこぼさずにはいられなかった

なんでこんなにうれしいのかはわからない

ただ、彼が自分を拒み、嫌っているわけではないというその事実が

Aにとって、心の奥からうれしかったのだ