小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ3)

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ダイアゴン横町ページ3

～no side～

やっと次の日になって

Aは両親とダイアゴン横町へ来た

　『わぁ、人でいっぱい！』

　「手紙をもらった生徒がたくさん来てるのかもしれないわね」

その通り、通りにはAと同い年くらいの子供が多い

Aは目を輝かせながらあたりを見回し、両親を見上げる

　『まずどこに行くの？？』

　「Aはオリバンダーの店で杖と、フローリシュ・アンド・ブロッツで教科書を買っておいで、その間にお父さんたちが細かいものを買ってくるから」

　『はぁーい！！』

お金をもらい、トコトコとオリバンダーの店に向かうA

お店に入ると、そこにはすでに先客がいた

メガネをかけた、男の子だ

　『こんにちは、今年から入学するの？』

　「あぁ、そうだよ…君は？」

　『私もなの！もう杖かった？』

男の子は少し恥ずかしそうにしながらAと話す

Aはパパッと杖を買い、待っててくれた少年の隣へ行く

　『私、A・マーフィーっていうの、Aって呼んで！』

　「僕はハリー…ハリー・ポッター。よろしくね」

　『ハリーって、あのハリー！？すごい！同い年だったのね！よろしく！』

Aが差し出した手を、ハリーは少し恥ずかしそうに握る

　『私これから本屋さん行くけど、ハリーは？』

　「あ、僕はもう教科書は買ってあるんだ」

　『そうなんだ…じゃぁ、ここでお別れかな？』

　「うん…またホグワーツで会おう」

二人はもう一度握手をして、そこで別れる

Aは急いでフローリシュ・アンド・ブロッツ書店へ行き、

教科書を探す

　『んーと…これが…呪文学……で』

リストを見ながら探していると、すごく目を引く男性がいた

全身真っ黒な服で、大きな体

独特な雰囲気を漂わせるその男性は、ゆっくりとAのほうを見た

　『…こんにちは』

　「…どうかしたかね」

男性は低い声で、少し戸惑ったようにAに声をかけた

　『そこの、魔法薬学の教科書、買いたくて…』

　「あぁ…これか」

男性は本を手に取り、Aに手渡す

Aはその本を受け取り、ニコリと笑う

　『ありがとう！！』

　「…今年、入学なのか？」

　『え？うん…ホグワーツ』

　「そうか…」

男性は何かを考え、自分の欲しい本を手に取って去っていく

おいて行かれたAは、ポカンとその場に立ち尽くしていた

　『…不思議な人だ』