小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ20)

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トロールページ20

ハッとして、3人で人の流れに逆らう。

廊下をバタバタと走ると、廊下の奥には大きな怪物がいた

　『(…この…怪物…)』

Aには、びっくりするほど見覚えのある怪物だった

一瞬足が止まったが、今はそれどころではないと頭を横に振る

　「地下室から出てきたんだ…」

　「女子トイレのほうに行ったぞ！」

3人は急いで女子トイレに駆け込む。

と、ハーマイオニーはがれきの下で倒れていた。

　『ハーマイオニー！逃げて！』

トロールの攻撃から必死に逃げるハーマイオニー

「助けて」という声に、3人はがれきをトロールに向かって投げつける

投げつけられたがれきにトロールがひるんだ一瞬の隙を突き、

ハーマイオニーは洗面台の下に逃げる

が、洗面台も次々に壊された

　「たすけて！！」

杖をもって立ち向かっていくハリー。

トロールの背中に乗ると、振り落とされないように必死にしがみつく

その拍子に、ハリーの杖がトロールの鼻に突き刺さった

　「あっ！！」

　『いたっそ…』

さすがのトロールも痛いらしく、ハリーをつまみ上げてこん棒を振り上げる

　「何かやれ！！」

　「何かって何！？」

　『浮遊呪文！！』

ロンは杖を抜き、トロールのこん棒を見る

そして、ハーマイオニーに指摘されたあの呪文を唱える

　「ウィンガーディアム・レヴィオーサ！」

トロールのこん棒は宙を浮かび、そしてトロールの頭に落ちた。

さすがのトロールも一発でKO

皆大きなけがはなく、この窮地を乗り切った

　『ハーマイオニー！』

　「A！」

二人は固く抱き合う。

そして若干涙ぐみながらお互いの無事を喜ぶ

　「本当にありがとう、二人も！助けてくれなかったら今頃死んでたわ！」

そんな話をしていたら、いくつもの足跡が聞こえる。

入り口から入ってきたのはたくさんの先生方だった

　「なんてことでしょう！どういうことなんですか説明をなさい！」

　「「あの…その…」」

わたわたと頼りないハリーとロン。

ハーマイオニーとAは目配せをしてうなづく。

　「私のせいなんです先生」

ハーマイオニーの言葉に意味が分からなかったハリーとロン。

もちろんAも、そうなるなんて思ってもいなかった←