小さな運命が世界を変える【ハリポタ】 (ページ14)

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化け物ページ14

ハリーたちとAは、動く階段を寮に向かって歩く

4人が会談に乗った時、階段がずずずっ…と動いたので、Aは嫌な予感がした

　『ねぇ、この階段って…』

Aがそこまで言ったとき、階段がガタンと動いた

　「どうしたの！？」

　「階段は動くのよ！！忘れたの？」

角度を変えた階段は、目的とは違う出口にとまる

冷静なハーマイオニーは、周りを見て何かを考えていた

　「こっちに行こう！」

　「階段の気が変わらないうちにね」

ハリーとロンの提案で、4人は行ったことのない道へ向かう

何のためらいもなく扉を開けるハリー。

ロンは少し怖がった様子だ

　「ここにいるのなんか、ヤバい気がしない？」

　『立ち入り禁止の3階だから、バレたらやばいかも』

Aの言葉の直後、そばにあったろうそくが灯った

そして4人の後ろから、ねこの鳴き声が聞こえる

　「フィルチの猫よ！」

　「にげよう！」

奥へ奥へと逃げて行く4人。

一番奥の部屋に隠れようとするが、カギがかかっていて開かない

　「閉まってる！」

　「もうダメだぁ、おしまいだぁ…」

　「ちょっとそこどいて！…アロホモラ！」

ハーマイオニーは迷いなく杖を取り出し、呪文を唱える

カギはいとも簡単に開き、4人は急いで中に入る

　『すごいねハーマイオニー、そんな呪文まで知ってるなんて』

　「基本呪文集の第七章にあったわ」

フィルチの声が扉の向こうでかすかに聞こえたが、すぐに足音が遠ざかっていった

　「扉を確認せずに…」

　『鍵がかかってると思ったのね！』

　「かかってたわ」

　「これがいるからだ…」

ハリーの見つめる先には、眠りから覚めたばかりの大きな頭の3つある犬。

　「「「『うわぁぁぁぁ！！』」」」

4人は一目散に部屋を出て、扉を閉める。

その勢いのまま寮の談話室まで走った