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episode:40 ページ47

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全員が一斉に私を見た


『少しはこの子を見習ったらどう?
お兄さん達より何百倍もこの子の方がカッコいいよ
今のお兄さん達、猫は虐めるわ女の子虐めるわ1人相手に複数でやり返すわ…で、とてもじゃないけど見てられない(笑)』


そう私は男の子に近づいて後ろから両肩にポンと手を置きながら挑発する様に言った


そして男の子の耳元で小さく『ちょっとさがっててね』と告げると男の子の前に一歩踏み出した


『お兄さん達、次は私と遊ぼうよ
一対複数…得意でしょ??』


私がそう言い放った直後に襲いかかって来た中学生の面々


…決着は直ぐについた


尻尾を巻いて逃げていく男たちをベーっと舌を出しながら見送った


痛む拳を片方の手でさすりながら後ろを振り返る


『大丈夫?2人とも』


そう声を掛けると2人とも泣き出してしまった


『えっ、ちょ、2人とも泣かないで〜‼︎
あ、でも怖かったよね⁉︎
2人とも、よく頑張った!
すごく、カッコよかったよ‼︎』


そう言うも2人には逆効果だったみたいで2人は更に泣いてしまった


ひとしきり泣いて2人とも落ち着いて来た頃に男の子が呟いた


「悔しい。もっと強くなりたい」


『そう?君はもう十分強いと思うけどなぁ』


「とこがだよ⁉︎今だってこんなだし」


『んー…そりゃ喧嘩は弱いかも知れない
でも、君はココが強いんだよ』

私は男の子の心臓部分をトンと突いた


『君はさっき、負けると分かってて助けに来た。それは誰にでも出来る事じゃないよ
少なくとも私には君が1番強くてカッコよく見えたけどなぁ

あ、自己紹介がまだだったね
私は場地Aです!よろしくね』


そう言って微笑むと男の子は少し照れた様に俯いて

「オレは花垣武道‼︎
いつか、アンタを守れるぐらい強くなる男だ‼︎」

と勢いよく叫ぶと走り去ってしまった



『ふふっ可愛いなぁ〜

さっ、君は橘日向ちゃんだよね?
さっき聞いてたかもしれないけど、場地Aです!
同じ塾に通ってるんだよ
よかったら今から一緒に帰らない?』


そう言って手を差し出すと日向ちゃんはコクコクと頷いて私の手を握った


『ふふ
向こうで稀咲君が待ってるんだよ
3人で一緒に帰ろうね』


私は日向ちゃんの手を引いて稀咲君の元へ向かった



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(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます‼︎私自身もまだボンヤリとしか考えておらず、この先が気になっている1人です(笑)ゆっくりではありますが更新頑張ります(о´∀`о) (2022年1月4日 9時) (レス) id: f655379a06 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 夢主がマイキーや稀咲、イザナとこの先どうなっていくか、続きが凄く気になります!!更新楽しみにしています(*^^*) (2021年12月31日 10時) (レス) id: 0c03d7cf6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月11日 16時

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