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episode:14 ページ21

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「ケースケ〜!
Aはお前に食べられたケーキの為に強くなるらしいぞーっ?
食べ物の恨みは怖いらしいから気をつけるんだぞ?笑」


「A、お前まだ誕生日ケーキの事根に持ってんのかー?笑
アレは名前書いてないAが悪りぃんだからなー⁇」



…どうやら2人して私を揶揄いたいみたいである


『あーっ‼︎2人とも面白がってるでしょー⁉︎
ふーんだッ‼︎もう怒ったもんねーッ!』




「わりぃわりぃ!Aが可愛くてつい…な?許してくれよ?」



「そーだそーだ!真一郎君の言う通り、Aが可愛いから揶揄いたくなるんだよ!」



『ーッ///////』



怒ったフリをして困らそうと思ったのに、2人の思わぬ反撃に私は照れてそれ以上何も言えなくなってしまった



「あ、照れてる」


「ハハハ!…やっぱりAは可愛いな!」


と真一郎君は再び私の頭をクシャクシャに撫で回した



…私、真一郎君にこうしてもらうの好きだなぁ

と思いながら目を細めて笑っていると


「Aばっかりズリィぞ‼︎
真一郎君!オレの頭も撫でてくれッ‼︎」

と圭介が訴えてきたので、名残惜しくも私の頭から真一郎君の手が離れていってしまった



「おーヨシヨシ‼︎
ケースケも稽古お疲れ様‼︎」



真一郎君に撫でてもらい、すごく嬉しそうな圭介を見て、私もなんだか幸せな気持ちになって2人を見ていると




ふと、前の方から視線を感じた



その方向へ私も視線を動かすと




そこにはジッとこっちを見ている幼い姿の彼と目があった





『ーッ‼︎』



いつかは会う日が来るとわかっていたが、
こんなタイミングで会うと思っていなかった

まったく心の準備が足りていなかった




…息が上手く出来なくて苦しい
心臓の音だけがバクバクと聞こえて、思考が上手く働かない




今すぐ彼から見えない所に逃げ出したい

…それなのに、彼は私を見つめたまま動かず、私も視線を彼から離せなかった


急に静かになった私を変に思ったのか



「A?どうした?」

と声を掛けてきた真一郎君が私の視線の先を追った



「マンジローじゃねぇか‼︎
どうした?そんな所でボーっと突っ立って…

ホラ、こっち来いよ」


真一郎君に話し掛けられた事で彼の視線がやっと私から離れた



少し息がしやすくなった私の脳内は

“どうしよう”

という言葉だけがぐるぐると駆け回っていた


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(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます‼︎私自身もまだボンヤリとしか考えておらず、この先が気になっている1人です(笑)ゆっくりではありますが更新頑張ります(о´∀`о) (2022年1月4日 9時) (レス) id: f655379a06 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 夢主がマイキーや稀咲、イザナとこの先どうなっていくか、続きが凄く気になります!!更新楽しみにしています(*^^*) (2021年12月31日 10時) (レス) id: 0c03d7cf6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月11日 16時

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