永続性保つ筈がない ページ32
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「こちらと同じ物でそのカラット数となると、3週間程お時間をいただくことになりそうなのですが…」
「3週間か…」
「もう少し急げませんか？」
「少々お待ちください」
そう言ってお店の人が何やら確認しに行く。
「何で急ぐの？」
「3週間のうちに状況が変わったら嫌だろ」
「…たしかに」
「鉄は熱いうちに打っとかねぇとな」
なんて玲王は悪巧みをするような笑顔を見せた。
「本日中に発送の手配が可能とのことなので、2週間でご用意させていただいてもよろしいでしょうか？」
「じゃあそれで、お願いします」
「よし、じゃああとは指輪を待つだけだな」
「…けどA、会ってくれるかな」
「ここまで話が拗れると、断られる可能性も無きにしも非ずだな」
「えぇ、指輪買わせといてそんな感じ？」
「いや、大丈夫だ。また分かったら連絡する」
「何が？」
「まぁいいから」
そう言ってから1週間後、玲王から呼び出された。
「この大学のここのキャンパス、この曜日のこの時間に講義室移動のためにたぶんここを通る」
差し出された紙にはすべての詳細が書かれている。
「…ねぇ、何これ」
「だから、Aの「そうじゃなくて」…あ？」
「何でこんなこと知ってるの？」
「だってAの行動把握しとかねぇと、会いに行けないだろ」
「いや、そういう意味でもなくて」
「じゃあ何だよ」
「どういう手段使ったの」
「あー…まぁ、アレだ。いろいろ」
そう言って目を逸らす玲王。
これが御曹司パワーというやつだろうか。
「けど凪もこの間言ってたろ、会ってくれないかもしれないって」
「まぁ、うん」
「直接会いに行った方が早いだろうと思って」
「…それは、そうかもしんないけど」
「もうすぐ俺らもあっち戻らなきゃいけねーだろ。さっさと決めて来いよ」
「…うん」
「高校生の頃からお前がずっと思ってたこと、考えてたこと全部包み隠さず伝えて来い」
「ん」
「Aが聞いて来たことには、ぜんぶ丁寧に答えてやれ」
「はい」
「お前もAに聞きたいことがあるなら、ちゃんと聞いとけよ。冷静にな」
「うい」
「今度こそ一つも後悔は残すな、いいな？」
「うん、分かってる」
一つ一つ確かめるような玲王の言葉に、改めて自分の中でも覚悟を決める。
「…ありがと、玲王」
「頑張れよ、俺の宝物！」
そう言って笑った玲王に、心の中でもう一度感謝した。
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chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» こちらの都合で申し訳ないのですが、今は別の作品を練っているのでまた気持ちがこちらの作品に向いたら書けたらなと思っております。気長に待って頂けると嬉しいです、よろしくお願いいたします…！ (3月13日 17時) (
レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» 作品を読んでくださり、またそんなふうに言っていただきありがとうございます！いずれこの話の短編というか小話を書けたらと思って続編リンクを貼っておりました。なかなかいいアイディアが思い浮ばずこのままになっており申し訳ありません。 (3月13日 17時) (レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
animestarmyu042(プロフ) - 続きが気になります。 (3月11日 21時) (レス) @page50 id: f7f1d51caf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chiito | 作成日時：2023年4月24日 21時
