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「で、それどうしたの？」
「Aが買ってたの、ぬいぐるみだったよね？」
部屋に戻れば、香奈と美咲がニヤニヤしながら待ち構えていた。
『…凪くんがくれたの』
「へぇ、休憩するとか言いながらそれ買いに行ってたんだ」
「凪くん、意外とやるじゃん」
そう言って変わらずニヤニヤする二人には、私の気持ちが既にバレてしまっているのかもしれない。
『…ね、2人とも』
「ん、どした？」
『あのね…、私、好きな人できたかも』
「何それ、可愛い〜！！」
「ふふ、やっと気づいたか」
意を決して口を開けば、そんな返事が返ってくる。
「凪くんでしょ？」
『…何で分かったの？』
「見てれば分かるよ、可愛い親友のことだもん」
「応援するよ！もしかしたら必要ないかもだけど」
そう言って2人は自分のことのように喜んでくれるから、余計に嬉しくなった。
「ついにAも初恋か〜」
「中学の頃もモテてたのに、全然そういうのに興味なかったもんね」
『だって、好きとかよく分からなかったから…』
「けど凪くんだと好きって気持ちが分かったんだ！？」
『もう、意地悪言わないで』
「あーもうダメ、本当可愛い！」
「香奈、ほどほどにしときなさい」
「えー、じゃあお詫びの印とAの初恋記念に。記念品の贈呈です」
『え？…え、これって』
香奈が差し出したスマホの画面を見れば、まさかの凪くんにもたれかかって私が眠っていたときの2ショットが。
「すっごくいい写真じゃない？」
『これって昨日の…？』
「そ、Aが可愛いから撮っておきました」
『…恥ずかしいけど、初めての好きな人との写真…』
「待って今の、可愛すぎるんだけど」
「凪くんにも聞かせてあげたかったね」
『だ、ダメダメ！』
「Aが完全に恋する乙女の顔してる、可愛すぎる」
「本当、いつも可愛いのにさらに可愛くなってる」
『もう、本当に恥ずかしい…！』
二人して私の頭をわしゃわしゃと撫で回す。
好きな人が出来ただけで自分のことのようにこんなにも喜んでくれるなんて。
やっぱりこの二人が居てくれてよかった、なんて改めて思った。
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chiito(プロフ) - Saeさん» Saeさん、はじめまして！そんな風に言っていただけるなんてすごく嬉しいです…！！こちらこそ本当にありがとうございます(;o;)♡ (6月4日 23時) (
レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
Sae - これ神作ですね…!!いつも癒やされてます!!本当にありがとうございます〜♡ (6月4日 22時) (レス) @page34 id: ce5901011e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chiito | 作成日時：2023年4月5日 15時
