Cinderella (ページ4)

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照「んで？なんでお前追われてたわけ？」

『…金の……で』

照「ん？」

『借金の取立てです…』

初対面の人にこんなことを言うなんて…。

照「なに？お前借金あんの？」

『父の連帯保証人で…』

照「いくら？父さんは？」

『700万くらい…？手紙だけ置いて出て行って、今はどこに居るか分からないです…』

照「マジかよ…」

分かりやすく困った顔される。
そうだよね、面倒くさいのに構っちゃったなって。

照「まぁ、もう少しここにいろよ。アイツらもこの辺には居なくても、まだ近くには居るだろうし」

『いいんですか…？』

照「その足じゃあんまり走れないだろ
　っつっても、店始まるまでな」

それだけ言い残すと
ひかると呼ばれる人はどこかに行ってしまった。

やっぱり何かのお店か…。

周りを見渡すとシャンデリアの様な電気にキラキラした床、黒い大きいソファーがいくつもあって、見るからに…

『ホストクラブ…』

亮平「ここ？」

私が頷くとまたニコッと笑って
阿部と呼ばれる人が手当てをしながら教えてくれた。

亮平「そう、ホストクラブ。"Snow"って言うんだけど知ってたりする？」

『知らないです…、こういうところ来るの初めて…』

亮平「そうだよねw はい、手当ておしまい！」

『ありがとうございます…』

亮平「じゃあ改めて、Snowでホストしてる阿部亮平です」

そういうとさらりと名刺を渡してきた。
その名刺には確かに"Club Snow"と書かれていた。

亮平「ちなみにさっきのは岩本照、あれでもウチのNo. 1なんだよ？」

『へぇー…』

亮平「お名前は？」

『私？』

亮平「うん」

『Aです』