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のえるは優しい。
私には何も言ってこなかった。
3組に行くと、のえるがいた。
目があったけれど、私はすぐに目を逸した。
・・・1人だ。
２年生になっても、１年の時のいじめっ子と同じクラスだったためにいじめられたまま。
のえるは1人になるような子じゃない。
可愛くて、他人にばっかり優しくして、笑顔が多くて
私が今更何を言っても仕方ないけれど・・・
元々私は「陰気」というもので
いついじめられるか分からない状態なんだ。自分で精一杯。
だから今日だって目を逸した。
私は恵と一緒に、先生にノートを提出して
すぐに自分たちの教室に戻った。
教室に戻ると恵が急に
「加藤さんと小春って仲良かったやんな？」
「へ？！な、なに、急に・・・」
「いや、さっき目あって思い切り逸らしてたやん」
恵は気がつきすぎるところがある。
「あー、見てたん・・・１年の頃、ちょっとなー」
「ちょっとね〜。そういえば加藤さんって紫夜って人？」
「へ？！？！」
さっきよりも突然の言葉に、驚くと
その様子に恵が驚いてた。
「なんで紫夜知ってんの！！」
恵は歌ってみたなんて興味ないはず・・・なのに
「なに言っとんｗ去年ぐらいに小春が私に見せて来たんやんｗ」
「あ、あ〜・・・あの頃はちょっと勘違い野郎だったというか？？」
初めての歌ってみたに調子に乗っていた私は
「歌ってみたあげたから聞いて！」なんて言ってたものだ。
氏ねばいいのに過去の自分・・・
音痴っぷりをみんなに教えただけじゃんかー・・・・
「んで、加藤さんって紫夜って人やんね？」
「うん・・・」
「紫夜」なー・・・
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作者名：ちーな | 作成日時：2014年2月15日 14時
