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......今、思い返したら本当にてつやは私のこと好きだったのかなあ

信じられないわけじゃない、4年間恋人として過ごしていたのにあまりにも自信がない

他の女の子との浮気なんて当たり前、最近は謝罪もない、当たり前だと開き直る、私との約束もあまり守らなくなった、2年の記念日にもらったペアリングだけはずっとつけていてくれているけど…そんなことだけで繋ぎとめていられるほど子供じゃない

3時間くらい眠って目が覚めてからずっとベッドの上で昔のことを思い出していた

右手の薬指にはめられたおそろいのリング
私のリングにはピンクサファイアが埋まっていて、てつやのリングにはブラックダイヤが埋まっている

プレゼントしてくれた時に、結婚する時にこの指輪の宝石を取り出して婚約指輪に埋め込んでもらえる、という話を教えてくれた

あの話ももう忘れてしまっただろうなあ
自分の指にはめられているリングを眺める

『…好きだったなあ』

ベッドで一人つぶやく

玄関の方から携帯の通知音が聞こえる
さすがにそろそろ見に行くか、と思い玄関に向かう

昨日の夜使っていたバッグから取り出して画面を見ると、ごわみちゃんからのLINE、なぜかりょうくんからの何通かのLINE、昨晩あの後すぐのてつやからの着信が表示されていた

ごわみちゃんからはお礼と昨晩二人で撮った写真が送られてきていた
次に、と思ってりょうくんからのLINEを開こうとしたときだった

ーーてつやーー

てつやから、だ

確認できなかったkら何回目かの着信かは分からない

出るしかないか、と思い応答ボタンを押す

「A！？」

電話を耳に当てる前に大きな声で名前を呼ばれる

『…はい』

「よかった…出た…今家にいるん？」

『うん、いるよ。』

「今からいってもいい？」

…まあ、そうだよね、普通そうなるよね。と思っている半面、まだてつやは私に興味があったんだな、とも思う。

『うん…いいよ。話、ちゃんとしなきゃいけないし』

「……」

電話口で彼は無言になった

『てつや？』

「俺は別れたくないから会いに行くからね、」

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