くっつかないでください移ります変態が ページ4
3.くっつかないでください移ります変態が
結局あの後はてつやが駄々をこねにこねまくり私が折れるしかない状況になって近くでお昼ご飯だけ食べててつやの家に戻ってきた
私としてはかなり譲歩した結果だったつもりだったが、どうも納得がいっていないらしく家に着いてからというもの何をするにもついてくるしくっついてくる
今もりょうくんやとしみつ、虫さんだってダイニングの方でわいわいしているんだから丸見えなのに、オレンジ色の大きなソファに座った私に背中をこすりつけるように引っ付いてMacBookをいじいじしている
さっきはトイレにまで着いてこようとしたからさすがにりょうくんが止めてくれた
『てつや〜、重いんだけど、離れて?』
「嫌」
何回目かもわからないこのやりとり
まだこの大きいこどもの機嫌は治っていないようで、「嫌」か「無理」しか言わん
とし「A〜ちょっとこれ見て」
『ん?どれ?』
少し離れたところからとしみつに携帯の画面を見せられるけどこの距離じゃあ当然見えない
横に座るてつやを放っておいて立ち上がってとしみつに近づく
『ん?なんこれ笑 わざわざこれ見せっ!?』
としみつの隣に立って携帯をのぞき込んで見ていると背中に重みを感じた
まぎれもなくさっきまでオレンジ色のソファでMacBookを意味もなくいじいじしていたてつやだった
私が離れた瞬間に追いかけて来ていたみたいで、大型犬のように私の背中に覆いかぶさっていた
『お〜〜い、てっちゃ〜〜ん?』
「…」
応答はない、力加減は変わらず腰に腕を回して首におでこをぐりぐりしてくる
『としみつ〜どうしよ、これ』
とし「俺にはどうにもできんだろ笑」
『うえ〜りょうくん〜』
りょう『いや、俺も無理だよ笑』
『…てっちゃ〜ん?どうしたらいいの〜?』
私が下手に出る必要性は正直ないけど、このままずっと居られるのは正直困る
虫「Aちゃんがキスでもしてあげたら正気に戻るんじゃない?笑」
ねえ、てっちゃん
なんて虫さんは言う
背中にちょっと動きがあった
【キス】という単語に反応したんだろう、きっと
「してくれんの…?」
ちょっと不安そうな、でも期待が込められた視線が向けられる
『…調子乗らんの!!いいから離れて!』
ポカポカとてつやの頭を叩く
「痛いってA!ごめんってば〜怒んないで〜」
急に喋る様になったけど、身体は離してくれない
なんなら後ろから胸つかまれてる
くっつかないで!移るでしょ変態が!!
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Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 続き待ってます! (2019年12月15日 20時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どら | 作成日時:2019年4月18日 14時