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体育祭当日。
なぜかいつもより慌ただしく働く使用人達に見送られ登校した。
飾り付けられた校門をくぐり教室へ向かう。廊下ですれ違う生徒の髪型は普段より華やかで気合が感じられる。
なんて言ったって、お偉いさんがたくさん集まるからね!!高校の体育祭なのに!!
HRを終え、生徒は体操服に着替えるために更衣室へ向かう。私は自分の姿を見られないために、他の生徒が着替え終わった頃に更衣室へ入る。体力測定の時と同様、髪の毛とフードをピンで留めた。
水筒とタオルを持って運動場に向かう。
すでにたくさんの保護者が集まっており、色とりどりのテントで溢れかえっていた。ところどころに黒いスーツを着てグラサンをつけた屈強な男達が立っており、この学校の警備の堅さがわかる。
自分のクラスのテントに荷物を置き、入場門の列に並ぶ。音楽とともに入場し、そのまま開会式が始まる。炎天下の中、校長の長い挨拶と生徒会長のやけに熱のこもった話を聞いて、テントに戻った。
「あ〜暑い〜」
pk「そんな格好してるからだよ」
お茶を飲みながらそう不満をこぼせば、隣に座ったぴくとに苦笑される。
しょうがないじゃん。
こっちは好きでこんな格好してるんじゃないんだよ!!
pk「あ、そういえばA。今年は両親来てるの?」
「来てないよ」
pk「そうなん?……じゃあ、気のせいか………」
「それがどうかしたの?」
pk「いや、なんでもないよ」
「ふ〜ん…変なの」
小声でブツブツと言っているぴくとから目を離し、プログラムの書かれたプリントを広げる。
えっと……最初は…玉入れか。
そう思っていれば、アナウンスとともに玉入れに参加する生徒が入場する。
よく聞けばアナウンスの声はコネシマとシャオちゃんの声ではないか!あれ、放送委員長はロボロさんではなかったか??
そんなことを考えていればホイッスルとともに競技が始まった。私たちのクラスからは、大先生が出ていた。
「あ、大先生の頭に落ちてきた玉が当たった!んふ」
pk「あっちにはロボロさんおるよ」
「本当だ…フッ、背がちっちゃくて可愛い」
pk「そういえば、Aとどっちが背が高いの?」
「私〜」
pk「へえ……そういえば、Aの両親どっちも背が高いもんね」
「ん〜まあね。でも、女子は背が低い方が可愛くない?」
pk「そう?男としては、自分より低ければいいと思うけどね」
「そんなもんなん?………やっぱ顔か」
pk「……ひねくれてんなあ」
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ラーク - あの、更新停止してますか?一番好きな作品だから現状しりたくって、、、。教えてください!! (2020年7月12日 16時) (レス) id: 5b2067527a (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - ↓↓↓それな,,絆創膏,,女子力,,\(^o^)/ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - これで控えめなら大げさに言ったらどうなるんだ,,?() (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
稚依(プロフ) - コメント遅くなってすみません(土下座)そう言っていただけると嬉しいです!コメントありがとうございます (2020年4月25日 18時) (レス) id: 827b40f3c8 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 私にぴったりの作品でした! (2019年8月4日 12時) (レス) id: 086f92bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稚依 | 作成日時:2019年5月20日 23時