R U L E R # 2

RULER ページ28

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康二「あぁ、思う存分やれ」




康くんはそう言って私の顔を見ながら言った



"最初弱いやつでも、何かを手に入れたら急に強くなる "



お兄ちゃん、お姉ちゃん


私、強くなったんやで





貴方「阿部顕嵐…っ！」


顕嵐「あ？」




紫耀から手を離し、こちらに顔を向けた






貴方「あんたの相手は紫耀やない、私や」


顕嵐「はぁ、なんだそれ」


紫耀「A…っ、」



私は堂々としながら阿部顕嵐に近づいた




顕嵐「なんのつもりだ？笑 」



貴方「私とタイマン張ってほしいだけ」





これで私が負ければ



西は北に負ける




勝利「A、何言ってんだよ」


康二「まぁまぁ、見てろ」



2人のやり取りを横目で見ながらも


阿部顕嵐をじっと見た





顕嵐「こんな女と戦って、俺にメリットあるか？笑」

貴方「あると思うけどなぁ〜」


顕嵐「は？」


貴方「あんたが私とタイマン張られへんって言うんやったら…ぜーんぶ、うちらのもんになる」



周りはぽかんとした顔だ



それもそのはずか



顕嵐「あんた、バカなの」


貴方「至って普通やけど」


顕嵐「俺は今、ここで平野紫耀を倒した。黒蝶は紅蓮のものなんだけど」


貴方「平野紫耀がトップって…誰が言ったの？」




私の言葉に


紫耀と康二以外が目を丸くした




顕嵐「意味わかんねぇ」



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貴方「じゃぁ、はっきり言ってあげる。…黒蝶のトップはこの私や」

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