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一番を競って 過去 ページ27
それは東卍の結成より少し前の話、つまりは私が創設メンバーたちと出会って間もない頃のことになる。
マイキー「場地、中学はどう?」
場地くんのバイクの後ろに乗っているマイキーくんが彼にそう問いかけた。
場地「ん?まぁ、普通だろ」
三ツ谷「そういや、ユウちゃんは学校に行ってないの?」
貴方「うん、通ってはないよ」
私は三ツ谷くんのバイクの後ろに乗ってそう答えた。
ドラケン「体が弱いからな…」
一虎「中学生になる頃には元気だといいね」
貴方「うん!」
するとケンにぃはこんなことを呟いた。
ドラケン「それなら、俺と同じとこにしておくか?」
貴方「それは、嫌」
三ツ谷「なら、俺たちの中なら誰と同じところの学校がいい?」
貴方「三ツ谷くん!」
即答をすると場地くんは思いきり笑った。
場地「コイツ、本当に三ツ谷のこと大好きだよな」
パーちん「じゃあさ、誰が一番早く神社に着くか競争しない?」
ドラケン「お、いいな」
マイキー「なんか…目がしょぼしょぼしてきた」
三ツ谷「飛ばすからユウちゃん、しっかり掴まって」
貴方「わかった!」
マイキー「……くかー」
場地「ちょ、おい、待っ……ってマイキー危ないから寝るなー!」
場地くんの焦りながらもマイキーくんを叱る声が聞こえてなんだか可笑しくて小さく笑った。
三ツ谷「ん?どうかした?」
貴方「ううん、何でもない」
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