陽だまり−MT ページ6
タマちゃんがドラマの撮影をしている設定でのお話です!
タマちゃんが悪口を言われてしまう場面もあるので、嫌な方は読まずにバックしてください…!
大丈夫な方のみ下へ↓↓
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T side
はぁー…。今回のドラマの役掴むのがすごい難しくて、初日からやらかしまくってしまった。
噛むような場面じゃないのに噛みまくるし、それで焦って演技に気持ちが込められなくてやり直しの連続…。
どこからか溜息が聞こえてきたし、完全に俺のせいで現場の雰囲気も最悪だった。
(早く帰ろ…。帰って落ち着こう…。)
そう思って楽屋から出ようとしたときだった。
足音が聞こえてきて、思わずドアノブを捻る手を緩めた。
「今日の撮影ひどかったな〜。これだからアイドルの主演の撮影は疲れるわ(笑)」
「ほんとですよね〜。イケメンで売れてるから簡単に主演とか。事務所の力ってやつですかね〜」
そのまま足音は扉の前を通過して遠ざかっていった。
ドアノブを持ったままの手がカタカタと震える。
悔しいのか、怖いのか、悲しいのかわからない感情が喉元までせり上がってくる。
「うっ…うぇっ…」
泣いたって意味ないのに、泣きたくなんかないのに。
−−−Prrrrrrrr
電話がなった。
画面には今1番会いたいけど、会いたくない名前が表示されている。
無視しよう、そんで、後から掛け直せばいいやと思ってたのに、なかなか鳴り止まない。
切れたと思えば、2回目がすぐにきた。
強引に涙を止めて、深呼吸をして電話に出た。
「はい」
宮『あっ!タマー!』
電話の向こうからは俺とは正反対の弾んだ声がきこえてきた。
「お疲れさま。…なに?どうしたの?」
宮『んー、特に用事はないんだけどね(笑)
そろそろタマも終わる頃かと思って、なんか、声聞きたいな〜〜なんて』
いつもは嬉しいはずの言葉も、今は聞きたくないとさえ思ってしまう。
早く切らないとまた泣いてバレてしまう。
宮田は優しいからきっと、心配させてしまう…
「…なにそれ、きも〜い(笑)」
宮『おっ!ツンデレですな!あざぁーすっ!』
「なんだよ。明日も早いから切るぞ、おやすみ」
宮『はははっ、ごめんごめん!おやすみタマ』
「ん、おやすみ」
ツーツーツー…
静かな楽屋にまた戻った。
けど、宮田のおかげか涙は落ちてこなくなった。
そこへパタパタとマネージャーが走ってきた。
マ「お疲れ様です!もう帰れますか?」
「あっ、うん、帰る!お願いします」
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ぴのこ(プロフ) - karinさん» karinさん、初めまして。読んでいただき、コメントまでしてくださってありがとうございます!初めてわったまの話を書いてみたので、不安だったのですが可愛い話だと言っていただけて嬉しいです!更新頻度は遅めですが、これからもぜひ読みに来てください! (2019年4月14日 22時) (レス) id: 01612199f1 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - 初めまして。karinと申します。わたとたまちゃんの可愛いお話ありがとうございました!実はわったまが一番好きなので更新されてて嬉しかったです。これからも楽しみにさせてください。 (2019年4月13日 23時) (レス) id: eab40a5989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴのこ | 作成日時:2019年2月16日 4時