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Y side

「いや、そうだとおもうけど…その、上手くいかないから宮田を嫉妬させるために俺にくっついてるのかなって…」



「…………はぁ?」



さっきまで泣いていた裕太はどこへやら。

腕の中からこの上なく呆れたというような声が聞こえてきた。



「だって、俺が裕太にくっつくと宮田はチラチラとこっち見てるし、ああもうてっきりそうなんだと思って!」


「あいつ…。
宮田は、俺がわったーを好きなこと知ってたから。

相談してたから、気にかけてくれてただけ!」



「そーだったのか…」



ひとつひとつの行動を丸つけされているみたいだ。


すべて俺の壮大な勘違いだったのか……。


え、てことは…


「え、じゃあ、本当に俺のことが好き…なの」



そう言うと裕太はまた顔を真っ赤にして


「あー、もう!だから、そう言ってるじゃん!


…振るならさっさと振ってよ

今振ってくれたら、まだ元に戻れるからさ」


最後の方は悲しそうにそう言った。




改めて告白だと気づくと、なんだかバクバクと心臓がうるさい。


同情とか、告白されたからとかではなくて、


今まで裕太は宮田が好きだからと諦めていた、忘れていた気持ちがぶわっと息を吹き返した。



今まで、自分に言い聞かせるためにも

弟みたいでかわいい。


といつも一線を引いてきたんだ。



「裕太、前に座ってくれる?」


決心を固め裕太にそうお願いする。


俯きながら俺の前に座った裕太の手をそっと握った。


「…俺も、裕太のことが好きみたい。」


「えっ…、っ、だから、同情とか…


「同情とか、そんなんじゃないよ。

今まで、裕太のこと弟みたいでかわいいって思ってたけど、それは、自分を守るためだったって気づいた。

裕太は宮田のことが好きだから、好きなっても虚しくなるだけだって…


…勘違いばっかりして、裕太をたくさん傷つけてごめん。

こんなにも裕太が頑張ってくれてたのに、自分の都合のいいようにばっか解釈して本当にごめん。


こんな俺でもまだ好きだって思ってからるなら

俺と…付き合ってくれませんか…」



「…本当に?


本当に俺のこと好き?無理してない?」



「するわけない」



「…いいよ。付き合ってください。


なんか、俺とわったーの気持ちの重さに差があったとしてもそんなのいいやって思っちゃった」

裕太がふわっと笑って、ぐっと耳元に口を寄せる。



「これから、もう俺なしではダメなわったーにしてあげる」




END*

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 短編集 , 宮玉   
作品ジャンル:タレント
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ぴのこ(プロフ) - karinさん» karinさん、初めまして。読んでいただき、コメントまでしてくださってありがとうございます!初めてわったまの話を書いてみたので、不安だったのですが可愛い話だと言っていただけて嬉しいです!更新頻度は遅めですが、これからもぜひ読みに来てください! (2019年4月14日 22時) (レス) id: 01612199f1 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - 初めまして。karinと申します。わたとたまちゃんの可愛いお話ありがとうございました!実はわったまが一番好きなので更新されてて嬉しかったです。これからも楽しみにさせてください。 (2019年4月13日 23時) (レス) id: eab40a5989 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴのこ | 作成日時:2019年2月16日 4時

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