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一通り話すと、セレーナは嬉しそうに笑った。
彼女はショッピさんが気に入ったようで、次々質問を繰り返してくるもんだから、私の方が少し疲れてしまった。
けど、ここで引くわけにはいかない。
本題はここからなんだから。
『それでね、セレーナ……お願いがあるんだけど』
「ええ、何かしら？」
『服を、一緒に選んでほしくて……できれば、その……流行ってるワンピースとか、教えてほしい……』
段々小さくなる私の声に比例するように、セレーナの目が輝く。
ああ、これはまた……一波乱ありそうだわ。
「まあ！どういう風の吹き回し？姉さん、ついに男性を辞める日が来たの？！」
『いや、そういう事じゃないんだけど……』
「あら、そうなの？」
少しだけしょんぼりした彼女に、なんだか申し訳なくなる。
「でも、本当にどうしたの？お仕事で必要になったとか？」
『いや、違くて……明後日、ショッピさんと出かけるから……』
言葉尻が小さくなっていったけど、セレーナの耳にはしっかり届いていたようだ。
みるみるうちに高揚していく頬を両手で包み、至極楽しそうに喋り始める。
「デートね！デートなのね？姉さん！」
『っち、違う！それはショッピさんが勝手に言ってるだけで……！』
「あら！彼からそう言われたの？なら、何も違わないじゃないの！」
『うっ……』
「そういう事なら、明日はとびきり可愛い服を買わなきゃね！」
そう言って、セレーナは鼻歌交じりに食事を続けた。
むず痒さを飲み込むように、私もパンを口に運んだ。
やっぱり、改めて他の人に言われるとくすぐったい気持ちになる。
でも、デートだなんて、ショッピさんは冗談で言ったんだろう。
だって、私は軍人だし、綺麗な長い髪も無いし……
女性として見られたことは一度もない。
ショッピさんが私をそういう目で見てるとは、とても思えない。
ただ仲間として気にかけてくれてるだけ。
収穫祭に誘ってくれたのも、暇な私を見かねて誘ってくれただけ。
きっとそうだ。
１人納得して、うんうんと頷く。
すると、セレーナが優しく目を細める。
それが不思議で、私は首を傾げた。
『セレーナ？』
「姉さん、ショッピ様と仲が良いのね」
『そうかな？確かに、軍の中ではよく話をする方だけど……』
「ね、好きなの？」
『えっ？！』
思わず、フォークが手から滑り落ちる。
その慌てぶりに、セレーナはさらにニヤニヤと笑みを深める。
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双葉ちほ(プロフ) - #よにん。＠変人同盟さん» コメントありがとうございます！私もセレーナはお気に入りなので、嬉しいです♪ (2020年7月27日 17時) (
レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠変人同盟(プロフ) - セレーナちゃんちゅきだわ、、、気持ちわかるよ (2020年7月26日 21時) (レス) id: 56651a4ea9 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - ああかさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉……！更新、頑張りますね（笑） (2020年7月26日 17時) (レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
ああか - うわぁ、、めっちゃいいです、、好きです。更新楽しみにしてます (2020年7月26日 0時) (レス) id: 0ba4941a1e (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - よにん＠変人同盟さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年7月23日 17時) (レス) id: 35884a095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双葉ちほ | 作成日時：2020年7月2日 18時
