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船内は暗く、視界が悪い。
いつも以上に神経と感覚を研ぎ澄まし、慎重に進む。
新兵さん、無茶してないかな……
『急いで見つけないと……』
息を潜めて、短剣を構えながら操縦室を探す。
しばらく進むと、人の声が聞こえてきた。
身を隠しながら声の元を探ると、近くの部屋から聞こえてきた。
会話の内容からするに、さっきの男達の仲間で間違いないみたい。
どうやら、ここが操縦室のようだ。
気持ちを落ち着かせ、息を整える。
今、まさに扉に手をかけた瞬間―――
突然、肩を掴まれた。
『っ！！』
すぐに振り返ると、そこにいたのは……
『新兵さん……？』
「A隊長！来てくれたんですね！」
声を抑えて喜ぶ新兵さん。
ドッと体中の力が抜けて、座り込みそうになる。
正直、おわったと思った……
けど、彼がここに突入する前に見つけられて良かった。
私の後ろでサポートしてくれる形にすれば、彼の負担も少ないし、何かあった時にすぐ助けることができる。
とにかく、船はゆっくり沖に進んでしまっているし、まずは動力を止めないと。
『新兵さん、あなたは私の後に付いてください。後ろからサポートを……』
「何言ってるんですか！俺が前に行きますよ！」
見ててくださいね！と言って、彼は1人突入してしまった。
『あっ！ちょっと……！』
案の定、中からすぐに怒号が聞こえてきた。
急いで私も突入すると、彼は1人で３人を相手にしていた。
出だしに不安があったけど、この人数ならなんとかなるかも！
そう思って、私も戦闘に入る。
なんとかなると思ってしまったが、それは甘い認識だったと、すぐに痛感した。
「ぐっ……」
鈍い声が聞こえて振り返ると、新兵さんが腕を押さえて膝をついていた。
『新兵さん！』
「おい、動くんじゃねえ」
男の声に、体が固まる。
緊迫した空気の中、私はゆっくりと手を上げた。
すると、新兵さんの前に立っていた男が銃を取り出した。
まずい！
そう思った時には、もう体が動いていた。
―――パァン！
狭い室内に、銃声が響く。
同時に、肩に激痛が走った。
背中から肩を撃ち抜かれた私は、そのまま両膝をついた。
目の前で、新兵さんが大きく目を見開いた。
ああ、そんな顔しないで。
「Aさん……」
『大丈夫ですよ。だから、落ち着いてください』
額に汗が滲む。
それでも、彼に悲しい顔をさせたくなくて、笑顔を作った。
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双葉ちほ(プロフ) - #よにん。＠変人同盟さん» コメントありがとうございます！私もセレーナはお気に入りなので、嬉しいです♪ (2020年7月27日 17時) (
レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠変人同盟(プロフ) - セレーナちゃんちゅきだわ、、、気持ちわかるよ (2020年7月26日 21時) (レス) id: 56651a4ea9 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - ああかさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉……！更新、頑張りますね（笑） (2020年7月26日 17時) (レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
ああか - うわぁ、、めっちゃいいです、、好きです。更新楽しみにしてます (2020年7月26日 0時) (レス) id: 0ba4941a1e (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - よにん＠変人同盟さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年7月23日 17時) (レス) id: 35884a095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双葉ちほ | 作成日時：2020年7月2日 18時
