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丸一日かかった合同訓練が終わり、疲弊した兵士達がゾロゾロと帰っていく。
シャオロンさんとの会話もそこそこに、訓練場には私とあの新兵さんだけになった。
めちゃくちゃしごかれたはずなのに、彼は本当に私の所にやってきた。
同じように頭を下げてきたので、約束通り手合わせをすることに。
訓練後とはいえ、鋭い動きをする彼に少し驚いた。
新兵とはいえ、彼の腕はなかなかのものだった。
何勝かした所で、肩で息をする彼に声をかけた。
『貴方、すごいですね……やる気はもちろんですけど、その動きも。なかなかいないですよ、貴方みたいな新兵さん』
「あざっす！」
『何か、頑張れる理由とかあるんですか？』
すると、汗を拭う彼の動きがピタッと止まった。
雑談のつもりで話を振ったのだが、空気が変わったことを肌で感じる。
不思議に思って首を傾げると、彼が私を見つめた。
「A隊長っすよ」
『え？』
一瞬、頭の中が疑問で埋め尽くされる。
『あ……それは、憧れとか目標に思ってくれてるってことですか？嬉しいです』
「……違いますよ」
まさかの否定に、益々頭の中が混乱する。
必死に頭を回転させていると、彼がグッと距離を詰めてきた。
「好きな人に、認めてもらいたいからですよ」
『え……』
彼の表情から、それが親愛ということではないと察した。
熱のこもった目に、私は動揺してしまった。
本能的に危機を察知して、重心を少し後ろに下げながら微笑んだ。
『新兵さん、その表現は誤解されるからだめですよ。私、男なんですから』
私にできることは、気づかないフリをすること。
絶対に彼の言葉の意味に気づいてはいけない。
すると、彼は急に私の腕を強く掴んだ。
驚いて、彼を見上げると切なげな表情で私を見つめていた。
「男だったら、好きになっちゃいけないんですか」
『それは……』
「Aさん、俺次の任務で絶対に活躍してみせます。Aさんの期待に応えてみせます。だから……」
まずい、この状況は良くない。
どうしよう……逃げようにも、掴まれてる手の力が強すぎて振りほどけない。
けど、この先を聞くわけにもいかない。
「だから、Aさん。次の任務が終わったら俺と―――」
「Aさん！」
突然聞こえてきた私達以外の声。
２人で同時に振り返ると、訓練場の入り口にショッピさんが立っていた。
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双葉ちほ(プロフ) - #よにん。＠変人同盟さん» コメントありがとうございます！私もセレーナはお気に入りなので、嬉しいです♪ (2020年7月27日 17時) (
レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠変人同盟(プロフ) - セレーナちゃんちゅきだわ、、、気持ちわかるよ (2020年7月26日 21時) (レス) id: 56651a4ea9 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - ああかさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉……！更新、頑張りますね（笑） (2020年7月26日 17時) (レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
ああか - うわぁ、、めっちゃいいです、、好きです。更新楽しみにしてます (2020年7月26日 0時) (レス) id: 0ba4941a1e (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - よにん＠変人同盟さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年7月23日 17時) (レス) id: 35884a095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双葉ちほ | 作成日時：2020年7月2日 18時
