追憶の夢 ページ31
その日の夜
私は不思議な夢を見た。
・・・
「そこな殿方、落としましたよ」
艶やかな黒髪が、やけに目を引く女だった。
白い小袖に朱袴の、巫女装束に身を包んでいる。
声を掛けられた男が振り返った。
青年の方は金色に煌めく髪を持ち、服装からもこの国の人間ではないことがわかる。
「ああ…すまない、感謝する」
「いえ、わたくしが気付いて良かったです。」
女が拾い上げたのは、ハンカチだった。
華美すぎない凝った意匠が施されており、高級な代物のように思える。
「大切に仕舞っておいたはずなんだが…おかしいな」
「ふふ、誰にでも失敗はありますよ。
こちらへは旅行ですか？それとも商人の御方？」
「友人に会いに来たんだ。」
ふと和らいだ表情から、青年が友人思いなことが伝わってくる。
「さようですか…
では、貴方の滞在が良きものとなりますように」
「ありがとう」
月を思わせる美貌で、女は上品に微笑んだ。
これが
後に巨大マフィアとなる自警団を組織した初代ボンゴレと、
代々ボンゴレに仕えることとなる、祝福の巫女の出会いだった。
♡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろこ(プロフ) - ひるさん» そう言って頂けると書きがいがあります！まだまだ続くので応援よろしくお願いします！！！ (2019年5月30日 20時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - セレナさん» いろいろ考えてあるので楽しみに待ってて頂けると嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
ひる - はじめまして！最近リボーンの小説がほんとなくてかつ原作沿いでもう全て嬉しくて一気に読んじゃいました！あ、わかる…言いそう…グェッ等1人で騒ぎながら読んじゃいました笑 本当に面白くて大好きです！更新応援しております。ご無理のない範囲で…！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: cea72fb944 (このIDを非表示/違反報告)
セレナ - ついに白蘭と接触しましたね。白蘭は夢主に対して何かあるみたいですがもしかして10年後の雲雀さんはそれをわかってて結婚して夢主を自分のものにしたり、過去の夢主には首を噛み付いてまで跡をつけたりしたのかなと思いました。これが本当なら雲雀さんも必死ですね。 (2019年5月29日 23時) (レス) id: 98c9b1de9d (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 理恵さん» ありがとうございます！ (2019年5月25日 13時) (レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろこ | 作成日時：2019年5月17日 21時
