孤高の雲に祝福を③ (ページ18)

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しん、と部屋が静まり返った。

「まじかよ…」

「常人を遥かに上回る回復力を持つ紅呂奈がそれだけのダメージを受けたんだ。
今はこうして立っていられるが、リングが砕かれた以上、身体への負担は一生続くだろうな。」

ツナはぎゅっと手を握りしめた。

どんな理由だろうと、リングを壊そうと言い出したのは十年後の自分だ。

＿＿それって、俺が…

「綱吉くん、言っておくけど君のせいじゃない」

固く握りしめたツナの手を、紅呂奈の両手がそっと包み込んだ。

「！」

「私は争いを厭うボスの意見に賛同して、私の意志で受け入れた。
反対する人もいたけど、守護者も最終的には同じ気持ちだった。そうでしょう？」

「…ああ。」

紅呂奈の力強い瞳と凛とした口調に促され、山本も頷く。

「私は見ての通り元気だし、この話はこれで終わり。
さぁ、今後の話をしないとね！」

彼女はみんなを安心させるように、周りににかっと微笑みかけた。

すると、自然とその場の空気が和らいだような気がする。

「いい女になったな、紅呂奈」

「！そう、かな…ありがとう」

リボーンが不敵に笑うと、紅呂奈は恥ずかしそうに笑い返す。

そして

十年後の絶望的な状況がツナ達に伝えられ、明日から守護者集めが始まることとなった。

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