とある風紀委員長の証言 ページ9
白石紅呂奈を認識したのは最近だ。
彼女は一年の時からコンクールで賞を頻繁に取っていたし、表彰台に上がるのも見たことがあるが、
＿＿彼女を知ったきっかけは、別な所にある。
風紀委員長としていつものように放課後、
不審人物がいないか周回していると、帰る途中の並中の女子生徒がいた。
これは別に珍しいことじゃない。
並中の通学路に、並中生が歩いているのは当たり前だ。
しかし、それから＿＿
彼女は道端に雀が落ちているのを見つけた。
呼吸はある様だが、遠目から見ても瀕死なことは明白だった。
白石紅呂奈は両手でそれを包むと、近くの茂みに入り、なにやら周囲を見回す。
不審に思った雲雀は、素早く木に身を潜めて気配を消す。
人通りの少ない路地に、微妙な時間帯だからか、周囲に人影はない。
すると、小さな声が聞こえた。
茂みにうずくまって、何かしている。
「お願い＿＿＿」
「！！」
見間違うはずはない。
彼女の身体から風が巻き起こり、手のひらから淡い光のような＿＿違う、
＿＿＿あれは、炎？
彼女は制服のあちこちに葉っぱを付けながらその場を去り、
彼女が何かを施した雀は、
まるで何も無かったかのように飛び去って行った。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
