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「……あの力を人前で使わない方がいい」
少し前を歩く雲雀さんが言った。
雲雀さんの方から口を開くのは、珍しいことだ、と思う。
「そうですね…でも、怪我してるのを見るとつい」
自分が救える命があるなら、全て救いたい＿＿
と思うのは傲慢なんだろうけど、この力がある限り、私はその傲慢を貫きたいのだ。
…なんちゃって。
「前にも、君が力を使うのを見たことがある」
「えっ？」
「誰が見てるかわからない道端でなんて、不注意にも程があるよ」
「…ははは、すみません」
正直、身に覚えがありすぎていつのことを言っているのかわからない。
猫や鳥なんかはよく怪我をしているのを見るし、その度に治している。
……そう考えると確かに、むやみやたらと力を使いすぎかもしれない。
と反省している内に、家に着いた。
「…あ、家ここです。ありがとうございました」
頭を下げて並盛の秩序を見送る。
雲雀さんは振り返らずに、学ランを翻して去っていった。
＿＿＿心配、してくれたのかな。
視界から消えてしまうまで、私の目はその黒い後ろ姿を追いかけていた。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
