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♡
「！？うぁ、ひ、ひば、雲雀さ……！！！」
＿＿今のって、キス！！？？
「もう一度しないとわからないかい？」
「！！？」
手を引き寄せられ、鼻先が触れそうな距離で囁かれる。
＿＿＿また、彼の新しい顔を見てしまった。
強敵を前にした時とは似ているが違う、凄絶なまでに妖艶、かつ肉食獣のような笑み。
ひゅ、と息を飲んだ。
「ま、待ってください、ほんとに…！」
「なんで」
全力で顔を背けつつ、抵抗する。
＿＿＿だって、こんなことをされたら
「かっ、勘違い、しますから！」
「………」
私がそう叫ぶと、ピタッと急に雲雀さんは黙り込んだ。
もう花火どころではない。静まり返った空気に、恐る恐る顔を見上げる。
「あの…？」
「紅呂奈」
地を這うような、低い声。
これはまずい、と反射的に本能が察した。
「僕が好きでもない人間にこんなことすると、本気で思ってるの」
「…は…あ」
＿＿＿え、それはつまり、
「君が好きだって、言ってるんだけど」
「！」
本当なんですか、と聞くのはあまりに野暮というものだろう。
その瞳は痛いくらいまっすぐで、嘘なんてある訳がなかった。
「っ、あ…あの」
恥ずかしくて嬉しくて仕方ないのに、彼から目がそらせない。
自分を少しでも落ち着かせようと、息を吸い込んで＿＿
「わ、私も、好きです…雲雀さんのこと、大好きです！！」
「…うん、知ってるよ」
ふわり、と頭を撫でられた。
私の大好きな、彼の穏やかな微笑み。
＿＿＿この日がまるごと夢だったらどうしよう。
そう思うほど幸せで。
その日、私と雲雀さんは、晴れて恋人同士になれたのだった。
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
