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「…ねぇ、この間みたいに治せないの？」
「あー、あれ他人限定なんですよね」
公園でランボくんを治したあの力を提案してきた。
残念ながら、アレは自分では出来ない。
原理は自分でも良く分からないが、
適用する人と頭の中を繋げるイメージで行うので、自分自身を治すことは不可能だ。
雲雀さんの表情は前髪で良く見えない。
すると、不意に傷を撫でられた。
「随分なやられ様だね」
「見た目ほど大した事無いですよ。
それに私、昔から傷の治り早いんです。」
へらっと笑い掛けると、無表情のまま彼は足を持った手に軽く力を込めた。
それは当然、痣が痛むわけで。
「痛あっ！？な、なにを」
雲雀さんは手の力を緩め、私の足に湿布をぺたりと貼る。
「君は弱いのに強がりだね」
眉間にシワが寄ったその顔は少し怒っているように見える。
「……そう、ですか？」
手早く処置を施してくれる雲雀をみながら、私はぼんやりと呟いた。
いじめっ子達に暴力を振るわれたのが、恐くなかった訳じゃない。
＿＿むしろ、すごく恐かった。
怖くて恐くて、逃げ出したくても足が震えて、どうしようもなかった。
でも、あんな卑怯な人達に負けたくなかった。
＿＿＿あのとき、もし山本くんが助けに来てくれなかったら……
そう考えると酷く恐ろしい。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
