及川徹の従妹は国見英に大変良く似ている。【青葉城西】

続続き ページ44

時間はあっという間に過ぎ去り、今日は当日。


柄にもなく緊張する……


紺藤「Aは髪型いじんなくても大丈夫だね！益州ちゃんは髪の毛後ろで1つ結びしよ。触覚片っぽだけ出してもいいかも！」


「プロフェッショナル……」


紺藤「国見くんはちょっとメイクするだけでいいね。虎石はバッチバチにメイクね！ネタ要員がんば！藻布はカツラ被ろー！ツインテツインテ！！」


益州「亜矢梨ちゃん気合い入ってるね〜」


「ってか虎石がやばい。腹筋崩壊する。」


虎石「いや真顔で言われても」



男子の服装はフリフリのメイド服。
虎石くんと国見くんが膝上丈、藻布が膝下丈。
なんでも、「ガードの硬いツインテ美少女は萌える！」らしい。


紺藤「よっしゃー気合い入れるぞー！


1-6…………ファイっ！」


「「「「「おーす！」」」」」



いや、ノリがバレー部。





「お帰りなさいませ、お嬢様。」


このセリフを言うのも、もう何回目だろうか。
はっきり言って飽きました。


この店は追加料金を払えばスタッフの指名ができるようになっていて、男子から指名を受けることも少なくない。


注文を聞き終え、料理班に伝えに行く。
途中物凄い悲鳴が聴こえたけどどうしたんだろう。


紺藤「A、Ｂ卓から指名入ってる。男子だよー」


「了解」


注文表を持ち、テーブルへ向かう。


「お帰りなさいませ、ご主人、さま………」


及川「きちゃった☆」


「お帰りくださいませ」


及川「ちょっと！」


花巻「まーまー」


松川「いっぱい注文するし。及川の奢りで。」


「はぁ……はい、ご注文は如何なさいましょうか」


岩泉「じゃあメニューに乗ってんの全部で」


及川「岩ちゃん！？」


全部買ってくれるのか、それはありがたい。
売上に大きく貢献してくれた徹の財布には感謝だな。


花巻「お、国見じゃん」


国見「うわ」


松川「国見細身だから似合うなー。なんかAの制服着てたの思い出すわ」(7、8話参照)


花巻「ってか待ってwwなんかすごいごついのいるwww」


花巻さんの目線の先には虎石くん。
ガタイがいいから地獄絵図になってる。


「野球部の虎石ちゃんです。」


花巻「野球部www」


仕事を忘れて談笑していたらさすがに怒られた。


紺藤「Aー」


「はいよ」


紺藤「今の時間帯人も少ないしさ、国見くんと客引きしてきてよ」


「……へ？？」

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