204日目 ページ10
幻太郎「入間さん」
綾瀬「?はい??」
乱数の事務所を出て駅へと向かう5人。街中は夜が深くなるに連れ少しずつではあるが盛り上がりを増していた。
できるだけ人の少なく安全な道を通り駅へ足を進める中幻太郎は先程の綾瀬の言動が気になり声をかけた。
幻太郎「あなたは何か知っていることがあるんですか?」
綾瀬「知っていることとは??何の???」
幻太郎「先程、無理やり話を終わらせたように感じて。乱数の過去のこと、何か知っているのかと」
綾瀬「…………何も。」
幻太郎「?」
綾瀬「何も知らないですよ。だって興味無いし。さっきのは本当に帰りたかっただけです。話が長くなるような気がしたもので」
そう言って乱数を見る綾瀬の目は本当に興味が無いのかいつもの死んだ目をしていた。
それを見て綾瀬の言葉に嘘偽りがないのが伝わってきたのか幻太郎もそれ以上は何も聞かない。
後ろで2人がのんびり歩く中、前では一椛と帝統、乱数が楽しそうにどうでもいい会話を繰り広げていた。
一椛「あ、帝統!トリックオアトリート!!!」
帝統「はぁ?!俺何も持ってねぇからなぁ……」
一椛「じゃあイタズラするしかないよね〜!ね!乱数!!!」
乱数「何する何する!?また猫の真似して帝統の周り走り回ってあげようか?」
帝統「やめろ!!まじであれはしつけぇ!!!じゃあ一椛」
一椛「なに??」
帝統「トリックオアトリート!!!」
一椛「…………いや高校生にたからないでよ」
冷めた目で帝統を見る一椛にそれが面白くツボったのか笑う乱数。楽しそうなそのやり取りに自然と綾瀬も微笑みをこぼした。
それを驚いた顔で幻太郎は綾瀬を見る。その視線に気づいたのか今度は綾瀬が幻太郎に声をかけた。
綾瀬「何か?」
幻太郎「……いえ失礼。あなたも笑うんだなと思って」
綾瀬「もしかして喧嘩売ってます?」
幻太郎「そんなまさか」
喋りながら約10分程歩き着いたのは渋谷駅のハチ公前の改札ではなくもう1つの改札口。
人が少ない訳では無いが先程に比べるとまだマシな程度。綾瀬は時計を見て21時になっていないのを確認し今度は電子掲示板を見る。
綾瀬「家に着くの21時半ぐらいかな」
一椛「いち兄に怒られそうだから三郎に迎えに来てもらお…………」
綾瀬「絶対一郎さんの許可降りないってそれ」
一椛「だったらもう3人に迎えに来てもらお………」
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(名前)(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き楽しみに待ってます! (2021年9月16日 16時) (レス) id: 715eb0f246 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - こんばんは、とても好きです...推しの妹...最高です。何度も、1度でいいから巨乳にしてあげて、と思いました笑 ありがとうございます。 (2020年12月4日 2時) (レス) id: 36fe9cda9a (このIDを非表示/違反報告)
夏 - すごく面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年12月2日 14時) (レス) id: da44bbcede (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - pixivの方も占ツクも一気読みしました!!!(誕生日のやつサイコーでした)天才ですね!面白くて、続き楽しみに待ってます!! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 2b5e55dd8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 高瀬さんの3択爆笑しましたww高瀬さん私も結構好きですw (2020年4月25日 19時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年12月30日 23時